次代の表現者を見出し伴走する新しい写真新人賞「夜明け前」が、2024年より開始する。
2024年8月30日から応募を開始し、12月にグランプリが決定される。受賞者は多方面にわたり、今後の活動支援を受けられる。同賞はベンチャーキャピタル ANRI株式会社が主宰・運営する。
ANRIはシード期のスタートアップに特化して投資を行う独立系のベンチャーキャピタルだ。「未来を創ろう、圧倒的な未来を」をビジョンに掲げ、起業家の事業実現を手厚く支援している。今回支援の対象を、写真というメディアを使って新しい表現を目指す人へも拡大したく、写真新人賞を立ち上げた。
いまはまだ暗がりにいる表現者と賞を通して出会い、闇夜に差す曙光をともに見出すことができたら。そんな思いを「夜明け前」という賞の名前に込めている。
応募資格に年齢や居住地などの制限はない。写真表現を募集するが、写真の定義はしていない。その他ジャンル・被写体・手法などについても制限はない。
応募形式はオンラインのみ。一次審査、候補者数名によるプレゼンテーションの二次審査を経て、グランプリ1名を決定する。グランプリ選出者には、300万円の賞金(創作活動支援金)に加えて、個展の開催と写真集の制作、創作へのフォローアップを得る権利を授与する。
- ■募集概要・実施の流れ
- 作品募集:2024年8月30日(金)~9月30日(月)
オンラインで応募作品を提出
↓
一次審査:11月30日(土)までに通過連絡
応募者に対して、審査員から追加の質問、面談の希望を連絡する場合もある。
↓
二次審査:12月21日(土)
候補者によるプレゼンテーションと質疑応答。
↓
二次審査後、同日中にグランプリ発表。今後、年に1回の開催を予定。
↓
2025年12月 グランプリ受賞者による個展開催、写真集刊行。- ■選出後の機会
グランプリに選出された1名には、下記を提示する。
1)賞金(創作活動支援金)として300万円の授与
2)受賞1年後をめどに個展開催の権利と個展制作のフォローアップ
3)写真集制作の権利と写真集制作のフォローアップ
4)スタッフ、審査員と創作活動上の相談をおこなう定期ミーティング
■審査員
鈴木理策
写真家。2000年『PILES OF TIME』で第25回木村伊兵衛写真賞受賞。写真集に『KUMANO』『知覚の感光板』『冬と春』など、個展に「意識の流れ」「水鏡」ほか多数。
姫野希美
出版社・赤々舎代表。2006年赤々舎を立ち上げ、志賀理江子『CANARY』、浅田政志『浅田家』、藤岡亜弥『川はゆく』、石川竜一『絶景のポリフォニー』など写真集や美術書を中心に刊行多数。
佐俣アンリ
ANRI代表パートナー。2012年、27歳でベンチャーキャピタル「ANRI」を設立。インターネットやディープテック領域をはじめ、多数の投資を実施し続ける。
【関連リンク】
https://yoakemae.org
PCT Membersは、Photo & Culture, Tokyoのウェブ会員制度です。
ご登録いただくと、最新の記事更新情報・ニュースをメールマガジンでお届け、また会員限定の読者プレゼントなども実施します。
今後はさらにサービスの拡充をはかり、より魅力的でお得な内容をご提供していく予定です。