top ニュースピックアップライカカメラ社が「アルル国際写真フェスティバル2024」に参加

ライカカメラ社が「アルル国際写真フェスティバル2024」に参加

2024/07/09

南フランスのアルルでは1970年から毎年夏に「アルル国際写真フェスティバル(The Rencontres d' Arles)」が開催されている。世界的にも知名度が高く、世界の写真シーンに大きな影響を与えるこのフェスティバルでは市内の名所旧跡で40以上の写真展が開催される。
 
世界中の写真関係者にとっては情報交換の場であり、クリエイティブな才能を秘めた現代の写真家にとってはステップアップの機会となる重要なイベントでもある。今年のフェスティバルの開催期間は7月1日から9月29日までで、オープニングウィークには世界中から写真家、ジャーナリスト、ギャラリーオーナー、出版関係者が集い、写真アートの現状について意見を交わし合うことになっている。
 
ライカカメラ社は今年、アルル国際写真フェスティバルに参加しさまざまなイベントを開催する。

 

7月1日(月)〜6日(土)の期間は、写真家ヘンリケ・シュタールの写真展をギャラリー「ラ・ベル・エトワール・アルル」開催。同氏はライカと、ワインのシャトー・パルメが実施するレジデンスプログラム「INSTANTS」の第2期の参加アーティストだった。
 
写真展のタイトルは「THE ARCH WILL BE AMONG THE CLOUDS」で、シュタールが2023年にシャトー・パルメに滞在して撮影した作品が展示される。ヘンリケ・シュタールはドイツ出身で現在はフランスに拠点を置いて活動している写真家だ。さまざまな手法を融合させながら、現実がはらむ多種多様な可能性を明示するとともに、異なる領域間の対話を促すのがスタイルだ。特に興味を惹かれているのは「紙をくしゃくしゃにしたり切ったりする」という行為で、事実を歪めることなく、その行為による表現の可能性を追求している。
 
シュタールの写真展が開催されるのと同週にはライカアカデミーもフェスティバルに参加し、ライカ現行製品に関する情報やアドバイスを提供するほか、アルル市内を散策しながら写真撮影を楽しむフォトウォークを開催する。さらに、プロの写真家によるワークショップも3つ開催する。ワークショップにはそれぞれ、セドリック・ルー、エペルデュマンス、そしてヘンリケ・シュタールが講師として登壇する。
 
トークイベント「ライカトーク」もライカが提供する目玉イベントのひとつ。「ライカトーク」はオテル・ジュール・セザールにて7月2日(火)から4日(木)までの3日間開催。国際的に活躍する写真家や著名な写真評論家が参加し、ライカフォトグラファーを紹介しながらトークを行うという特別な機会となる。今回取り上げるライカフォトグラファーは「ライカ・オスカー・バルナックアワード(LOBA)」の受賞者3名やフランス国立図書館(BnF)の奨学金の受給者2名などだ。
 
さらに、今年のフェスティバルではライカフォトグラファーが参加するイベントも複数予定されている。エスパス・ヴァン・ゴッホではマリー・エレン・マークの写真展が、ラ・クロワジュールではステファン・ドックとステファン・デュロワの写真展が、ザ・VII・ファウンデーションではトマ・ヴァン・ウトリーヴの写真展がそれぞれ開催される。
 
【関連リンク】
https://leica-camera.com/en-int/event/leica-talks-arles-2024

関連記事

PCT Members

PCT Membersは、Photo & Culture, Tokyoのウェブ会員制度です。
ご登録いただくと、最新の記事更新情報・ニュースをメールマガジンでお届け、また会員限定の読者プレゼントなども実施します。
今後はさらにサービスの拡充をはかり、より魅力的でお得な内容をご提供していく予定です。

特典1「Photo & Culture, Tokyo」最新の更新情報や、ニュースなどをお届けメールマガジンのお届け
特典2書籍、写真グッズなど会員限定の読者プレゼントを実施会員限定プレゼント
今後もさらに充実したサービスを拡充予定! PCT Membersに登録する