喜多規子『桜 —刹那と永遠—』が刊行された。
2024年3月に開催された写真展に寄せられた作者によるテキストを引用する。
桜の開花を待ちわび、華やかに咲き誇る姿に心を躍らせ、散りゆく花に儚くも美しさを感じる――日本人の桜に寄せる心の機微は平安時代から今も変わらず続いています。
コロナ禍を経験し、桜を愛でることの自粛を余儀なくされ、改めてその文化の価値に気づかされました。毎年変わらず花を咲かせ、春の訪れを告げてくれる桜ですが、そこには手をかけ守る人がいることを忘れてなりません。
年に一度、ほんの短い間だけ花を咲かせ、やがて散ってしまう桜の刹那の美しさと、時を超えて永遠に咲き続けて欲しいという願いを込めて作品に昇華しました。桜は人の命にも喩えられることが多く、人々の生きる力や永遠の生命に想いを馳せるきっかけのひとつになっていただければ幸いです。
喜多 規子
■プロフィール
喜多規子 (きた・のりこ)
東洋英和女学院大学卒。写真家、前川彰一氏に師事する。
日本国内の自然風景をテーマに光・色・フォルムを操り表現する。アマチュア時代、多数のカメラ誌の月例コンテストにてグランプリや年度賞を受賞し、フリーとして活動。
写真展:2019年「MOMENT」富士フイルムフォトサロン(東京・大阪・名古屋・福岡・札幌)
2022年「FORME」OM SYSTEM GALLERY (東京)
写真集:『MOMENT』(文一総合出版)、『FORME』(風景写真出版)
公益社団法人 日本写真家協会会員。公益社団法人 日本写真協会会員。
- 喜多規子『桜 —刹那と永遠—』
- 出版:日本写真企画
- 発売日:2024年3月22日
- 仕様:253×263×15mm、104ページ
- 価格:3,300円(税込)
【関連リンク】
https://noriko-kita.stores.jp/items/65eef766e12a950fa0150161
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