コムロミホ『猫のよう』が刊行された。
コロナ中に初めて訪れた、しまなみ海道から尾道にかけての情景に魅了され、3年間通い続けたという。「島々の美しい風景や、おせっかいなほどに優しい瀬戸内の人々、そしてそこに伸び伸びと生活する猫の姿」を硬質なモノクロで表現する。カメラはライカM11にアポ・ズミクロン 35mmと50mmを使用している。
■作品について
しまなみ海道がつなぐ島々は美しく、青のグラデーションがどこまでも続いていく海道を抜けて、尾道へと辿り着いた
道中さまざまな人に出会った
瀬戸内には、おせっかいなほど親切な人がたくさんいる
島一周案内してくれたり、家でお茶をご馳走になったり、一緒にお酒を飲んだり
旅人である私を心から歓迎してくれた
その何気ない会話に、人の暖かさを感じながらシャッターを切った
そして、尾道の「猫の細道」に住む猫たちは
通りすがりの人たちに声をかけてもらい、撫でてもらい、とても幸せそうに暮らしている
その猫たちと、瀬戸内を旅する私を重ねて一つの作品にまとめることにした
尾道の坂の町を歩いていると、いろんな感情が湧いてきた
訪れる度に迎え入れてくれる人の温かさを感じる一方で
古家が自然へと移り変わっていく儚さに、人生の移り変わりを感じるようになった
変わらないように見えても変化し続ける日々
その一瞬を大切にしたいからこそ、シャッターを切っていきたい
■プロフィール
コムロミホ
福島県出身。スタイリストになることを夢見て、文化服装学院でファッションを学ぶ。撮影現場に携わっている中、カメラに興味を持ち始める。その後、カメラアシスタントを経て、現在は広告や雑誌で撮影。カメラに関する記事の執筆や講師も行う。またライフワークでさまざまな街へ旅しながら、ストリートスナップを撮り歩いている。そして、2020年にはカメラや写真が好きな人が集まるスペースとして、写真集専門の本屋兼ギャラリー「MONO GRAPHY Camera & Art」を東京都中央区日本橋小伝馬町にオープン。
- コムロミホ『猫のよう』
- 発行:MONO GRAPHY BOOKS
- 発行年:2024年
- 仕様:250×210mm、120頁、上製本、箔押し、写真手貼り、ダブルトーン印刷
- 初版1000部限定
【関連リンク】
https://www.monography.shop/product/-/822?cs=true&cst=custom
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