広島市現代美術館で特別展「崇高さに関する抽象的な覚書」が開催される。
「崇⾼さに関する抽象的な覚書」は、アーティストの⽥⼝和奈が着想したグループショウで、同じくアーティストの松原壮志朗が展覧会の構成を担当する。それ自体が展覧会という枠組みを用いておこなわれる抽象的考察である。
参加作家のひとりであるジョアン・カイガーは、アメリカ現代詩におけるさまざまな派閥と広く交流をもちながらも、独自のスタイルを確立した詩人であった。ビートニクの運動がそうであったように、彼女の作品も「瞑想」や「仏教」、とりわけ「禅宗」からの影響を受けている。カイガーは1968年にデカルトの「方法論」を題材にした詩、「DESCARTES AND THE SPLENDER OF A real Drama of Everyday Life. In Six Parts.」をもとに「デカルト」と題したヴィデオ作品を制作している。このカイガーの残した生涯唯一のヴィデオ作品とストーリーが、この展覧会の霊感(インスピレーション)であり、かつ骨子である。
展覧会の構成では、主にふたつのことを試みる。グループショウという枠組みを捉え直し、その上でグループショウの可能性を模索すること。「近代美術」あるいは「現代美術」というカテゴリーの垣根を越え、作品の固有の振る舞いが、場の特性の中で静かなダイナミズムを生み出すこと。展覧会自体がひとつの言外のマニフェストとなることを意識した。
■出品作家
ジョアン・カイガ―/イワオ・カゴシマ/アンソニー・カロ/岸田劉生/クレメット/須田国太郎/田口和奈/田中敦子/トリシャ・ドネリー/古屋誠一/パトリシア/L・ボイド/三木富雄/ナンシー・ルポ/アラン・ロンジノ/エミリア・ワン ほか
- ■展覧会情報
特別展「崇高さに関する抽象的な覚書」
会期:2024年3月30日(土)~6月9日(日)
時間:10:00〜17:00(入場は閉館の30分前まで)
休廊日:月曜日(ただし4月29日、5月6日は開館)、4月30日、5月7日
会場:広島市現代美術館
住所:広島県広島市南区比治山公園1-1- 観覧料:一般1,100円 (850円)、大学生800円 (600円)、高校生・65歳以上550円 (400円)、中学生以下無料
- ※( )内は前売り及び30名以上の団体料金
主催:広島市現代美術館
主催:後援:広島県、広島市教育委員会、中国新聞社、朝日新聞広島総局、 毎日新聞広島支局、読売新聞広島総局、中国放送、テレビ新広島、広島テレビ、 広島ホームテレビ、広島エフエム放送、尾道エフエム放送
協力:Air de Paris、エルメス財団、上原美術館
【関連リンク】
https://www.hiroshima-moca.jp/exhibition/reflection_on_the_sublime
会期 | 2024年3月30日(土)~6月9日(日) |
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会場名 | 広島市現代美術館 |
※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。
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