古野達也「堆積する静寂の前」©Tatsuya Furuno
東京目黒の金柑画廊にて古野達也「堆積する静寂の前」が開催されている。
古野達也の写真は、変哲もない日常の光景でありながら、その中に、光と影によって生じた微細な歪みが落とし込まれているかのようで、見る者をその細部へと誘う。古野自身が「よく見えるということには静けさがつきまとう」と話すように、彼にとって静寂が、シャッターを切った現実の光景を写真作品へと昇華させる重要な要素の一つであることがうかがえる。本展「堆積した静寂の前」は、自身の写真を見つめ考察し続ける古野の静寂への問い直しなのかもしれない。
例えば、冬の乾いた晴天下で、そこらにあるような壁や地面を眺める。
そうすると、鮮明な細部に、かえって漠然とした距離が広がっているのを感じる時があります。
その漠然とした距離は、およそ静寂とも呼べるものです。
本作では、静寂の堆積で形成されたありもしない奥行きを写真で示しました。
(古野達也)
■展覧会情報
古野達也「堆積する静寂の前」
会期:2024年3月23日(土)~4月14日(日)
時間:12:00〜19:00
休廊日:月曜日〜水曜日
会場:金柑画廊
住所:東京都目黒区目黒4-26-7
【関連リンク】
https://kinkangallery.com/exhibitions/3316/
出展者 | 古野達也 |
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会期 | 2024年3月23日(土)~4月14日(日) |
会場名 | 金柑画廊 |
※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。
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