聖地・祭り・教祖など、〈聖なるもの〉に惹かれ、シャッターを切ってきた写真家と宗教学者が、あらためて〈聖なるもの〉を撮ること、〈聖なるもの〉の写真との向き合い方を語る。
誰もがスマホを持ち歩き、誰もがいつでも撮影し、発信する時代に〈聖なるもの〉の写真を撮ること、撮ってきたこと、そしてその写真を見ることとはなにかを考える。
■目次
第1部 聖なる風景(神話の風景;観光のまなざしのなかの近代の聖地―ルルドを中心に;天皇陵をめぐる歴史の旅;「アイヌの地」―「アイヌ-モ-シリ」を撮ること;不可視の場所、反転する世界;写真家と研究者で、失敗写真を考える1)
第2部 聖なる人(聖なる像のトライアル;秘教家たちの肖像;「教祖」と写真;格闘する人―人間を超えた存在に向かって;あたため戯れる―ザールを撮る;写真家と研究者で、失敗写真を考える2)
第3部 先人たちのまなざし(柳田國男と/民俗学と写真―方法論の不在について;折口信夫と写真―「実感」を記録し、伝える;小泉八雲の写真―歴史資料としての価値を見すえて;岡本太郎のまなざし―聖なるものへの挑戦;写真家と研究者で、失敗写真を考える3)
■編者
港千尋
平藤喜久子
■執筆者
山中 弘/伊奈英次/露口啓二/シェレンバウム・ゾエ/弓山達也/甲斐啓二郎/川瀬 慈/深澤英隆/小泉 凡/大杉浩司/飯倉義之/川嶋麗華
港 千尋、平藤喜久子
『〈聖なるもの〉を撮る:宗教学者と写真家による共創と対話』
発行:山川出版社
刊行日:2023年8月16日
仕様:四六判、232ページ
価格:2,750円(税込)
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