東京・新宿のAlt_Mediumで、砂田紗彩個展「つきのうみ」が開催される。
⒈ 臍には多様性に富んだ微生物がいる。 生まれ育った土地にはいない、異国の土地でしか見つかったことのない細菌。本来は海底や火山のような極限状態にある場所で生きているはずのバクテリア。なぜ人の臍で見つかったのかわからないものも数多くあるそうだ。
⒉ 子供の頃罹った病のあと、体に潜んで時折表に顔を見せるウイルス。とっくに忘れてしまった痛みを、神経を焼くようなちりちりとした感覚で思い出させる。
わたしの体のうち、人らしいところは10%しかなく、90%の微細なものとともに体を維持して生きている。体内に潜む不調の原因も、忘却も、揺らぐ原因は多少なりとも私のものではなく、どこか遠くから、世代を変えながら移り住んできたものの存在で、わたしはここにこうして生きている。この体は地面と等しく微細なものが存在することができる場所である。遠くどこかに思いを巡らせながら、わたしはわたしの体と、そこに生きている微細なものを写している。
■展覧会情報
砂田紗彩 個展「つきのうみ」
会期:2024年3月1日(金)~3月6日(水)
時間:12:00〜19:00 ※展覧会最終日は17:00まで
休廊日:会期中無休
会場:Alt_Medium
住所:161-0033東京都新宿区下落合2-6-3 堀内会館1F
【関連リンク】
https://altmedium.jp/post/202403sunadasaya/
出展者 | 砂田紗彩 |
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会期 | 2024年3月1日(金)~3月6日(水) |
会場名 | Alt_Medium |
※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。
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