山谷佑介「ONSEN」©Yusuke Yamatani
東京中野のスタジオ35分で山谷佑介「ONSEN」が開催される。
山谷佑介は作品のモチーフや方法を変化させながらも常に自身やその周辺を剥き出しにしながら、現在まで突っ走っている。
そんな彼が温泉をテーマにした作品集を昨年、flotsam booksより出版した。温泉と言うと「いい湯だな〜」みたいなものを想像してしまうが、山谷たちが向かうのは自然のままにあるワイルドな温泉だ。 地中より吹き出すエネルギーとその地上を全裸で歩く人間たち。時空を旅するように写された「ONSEN」のシリーズより厳選されたオリジナルプリントを発表する。
「ONSEN」
野湯(のゆ、やとう)と呼ばれる自然の中に自噴する整備されていない温泉巡りは、山谷がカメラを手にして間もない15年程前から始まり、友人や家族、時にはSNSやZINEで希望者を募り現在も続いています。湯や水辺の場を中心にした人々のコミュニケーションは『日本書紀』や『万葉集』にも記述されており、山谷も温泉での撮影を続けていくうちに、原始の時代に耳を傾け、空間を超えて異なる惑星へと思いを馳せるような視点になってきたといいます。それら一連の実践は、時間を超えて変わらずに存在する自然や人間の姿を記録する撮影行為だけにとどまらず、ありのままの風景に身体を介在させて、人間と世界そのものを捉え直そうとする試みとも言えます。
『ONSEN Ⅰ』説明文より
■展覧会情報
山谷佑介「ONSEN」
会期:2024年2月7日(水)~3月2日(土)
時間:16:00〜22:00
休廊日:日曜日、月曜日、火曜日
会場:スタジオ35分
住所:東京都中野区上高田5-47-8
■プロフィール
山谷佑介(やまたに・ゆうすけ)
1985年新潟県生まれ。2013年に初写真集『Tsugi no yoru e』を自費刊行。近年の展示に「第14回恵比寿映像祭」(東京都写真美術館、2022年)、個展「KAIKOO」 (Yuka Tsuruno Gallery、2021年)、「VOCA展 2021」(上野の森美術館、2021 年)など。 写真集・モノグラフに『ground』(lemon books、2014年)、『RAMA LAMA DING DONG』(私家版、2015年)、『Into the Light』(T&M Projects、 2017年)、 『Doors』(ギャラリー山谷、2020年)など。 最新作は温泉を題材にした『ONSEN I』(flotsam books、2023年)。
【関連リンク】
https://35fn.com/exhibition/yamatani-yusuke-photography-exhibition/
出展者 | 山谷佑介 |
---|---|
会期 | 2024年2月7日(水)~3月2日(土) |
会場名 | スタジオ35分 |
※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。
PCT Membersは、Photo & Culture, Tokyoのウェブ会員制度です。
ご登録いただくと、最新の記事更新情報・ニュースをメールマガジンでお届け、また会員限定の読者プレゼントなども実施します。
今後はさらにサービスの拡充をはかり、より魅力的でお得な内容をご提供していく予定です。