東京・目黒のJam Photo Galleryで新山清「コンタクトプリントからみる新山清の眼」が開催される。
フィルム時代のコンタクトプリントは写真家の撮影プロセス、被写体へのアプローチ、写真家の心理まで探ることができる。また、引き伸ばされたプリントを同時にみることで写真家の視点が一層浮き上がる。
主観主義写真に於いて重要な写真家として海外でも高く評価されている新山清。特に風景写真を好んで撮影していた新山は「自分のからだにじかに感じる風景の内面的なものを写したい」と語っていたように、被写体そのものに頼り過ぎず、常に自身の視点でものを見ることに重視していた。新山のコンタクトプリント見ると、同じ風景や物であっても少しずつ角度や距離を変えながら慎重にフレーミングしているようすがうかがえる。一方、プリント作品は大胆なトリミングが目立つ。写真となった風景を暗室作業によってさらに自分だけの風景へと完成させようとする新山の執着と柔軟さが見て取れる。
本展では、新山自身が焼いたプリント作品と一緒にコンタクトプリントも展示する。写真家が一枚の作品を完成するまでの道すじを辿りながら、美しいヴィンテージプリントが楽しめる。
- ■プロフィール
新山清(にいやま・きよし)
1911年愛媛県生まれ。主観主義写真作品を数多く残し、アマチュアリズムを貫いた写真家。理化学研究所勤務、ペンタックスサービスセンター所長を経て、アマチュア写真家の指導に尽力していた1969年凶刀に倒れ58歳という若さで早世した。没後は長男・洋一氏によって国内外での写真展を数多く開催している。ドイツ・ベルリンのキッケンギャラリーの契約作家でもあり、海外での評価も高い。
■展覧会情報
新山清「コンタクトプリントからみる新山清の眼」
会期:2024年1月16日(火)~1月28日(日)
時間:12:00〜19:00(日曜は17:00まで)
休廊日:月曜日
会場:Jam Photo Gallery
住所:153-0063 東京都目黒区目黒2-8-7鈴木ビル2階B号室
【関連リンク】
https://www.jamphotogallery.com/exhibitions
出展者 | 新山清 |
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会期 | 2024年1月16日(火)~1月28日(日) |
会場名 | Jam Photo Gallery |
※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。
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