『COLOR OF KANSAI』は『COLOR OF HONG KONG』『COLOR OF TOKYO』に続く「COLOR OF」シリーズの第3弾となる。2023年9月に大阪、10月に銀座にあるキヤノンギャラリーで展示され、それにあわせて発行された作品集だ。
西田航はカメラマンとして多くの実績を残しているが、「COLOR OF」シリーズはライフワークに位置づけることができるであろう。香港、東京の延長にある独自の視点で断片的に切り撮った関西の街並みを、色が持つ魅力と大胆な構図によって浮かび上がらせている。
大胆な色彩感覚は見る者の視覚体験を圧倒し、こんな関西見たことないと思わせること必須であろう。この作品を見ると映画「ブレードランナー」を想起させる。あるいは1982年に公開された「ブレードランナー」の世界が、2023年現在にようやく追いついたのかもしれない。西田の感受性はリドリー・スコットの映像世界を凌駕しているようだ。
『COLOR OF KANSAI』は伝統と革新、深遠な歴史と現代が融合した、いまの「KANSAI」が堪能できる傑作である。
- 西田 航『COLOR OF KANSAI』
- 仕様:76ページ、160×160mm
- 価格:7,000円(税込)
【関連リンク】
https://canon.jp/personal/experience/gallery/archive/nishida-kansai
https://watarunishida-store.com/items/64ead4a1b14f587133d16b07
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