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RED Photo Gallery × gallery 176 交流展西村勇人写真展「Commons」が開催

2023/11/11

RED Photo Gallery × gallery 176 交流展企画、第二弾として西村勇人写真展「Commons」がgallery 176にて開催される。2024年には、RED Photo Galleryにて友長勇介が写真展を開催予定。
  
■作品説明
これまで自然科学における多様な分野の研究者と彼らを取り巻く研究現場との関係性に着目した撮影を行ってきたなかで、ある理論物理学者から「理論屋の研究には、実験器具や実験装置は必要ない。重要なのはアイデアをぶつけて具現化する議論の場だ。理論屋にとって、黒板は『加速器』だ」と伺い、黒板を用いる科学の営みに強く興味を持った。黒板を満たす数式や図の板書は専門外の人間の理解を寄せつけず、ある種の秘術の痕跡のように感じられるが、その痕跡は、秘められた真理を究め、数式で普遍化しようとする研究者の思考の所産にほかならない。黒板は、数学や数理的手法を用いる科学の分野において、そのプロセスに強く結びつく極めて重要な基盤である。今回の個展では、国内の大学・研究機関に数理科学・物理科学の研究者が用いる黒板を訪ね、研究者たちの思考や議論の痕跡を記録した写真を展示する。

 

  • 西村さんの作品に「Mounds」という作品があります。古墳を撮影した作品です。以前、南海電鉄多奈川駅から撮影をしながら当てもなく歩き続け、疲れたので電車で帰ろうと、その場から1番近い駅を探し向かいました。その駅の前に、古びた趣のある「歓迎」と書かれた地元の観光協会が建てたゲートがあり、最後にそのゲートを撮影して、電車に乗って帰りました。その最後に撮影したゲートの写真が、西村さんの「Mounds」の作品の中にある事を知って、同じ場所を撮ることはよくあることだし、ただゲートに魅かれて撮影した写真と、ゲートとゲートの後方にある古墳を意識して撮影した写真では、写っている風景は同じでも、全く意味が違いますが、少し親近感を西村さんに持ちました。今回展示される「Commons」と「Mounds」は一見すると関連性が無いように思われますが、関連性があるようにも感じます。今回の展示期間中に西村さんに聞いてみたいと思います。
gallery 176 友長勇介

 
■展覧会情報
西村勇人写真展「Commons」
会期:2023年11月17日(金)~11月28日(火)
時間:13:00~19:00
休廊日:11月22日(水)、23日(木)
会場:gallery 176
住所:大阪府豊中市服部元町1-6-1

 

■プロフィール
西村 勇人(にしむら・はやと)
1977年、島根県生まれ。2010年よりワークショップ「夜の写真学校」に参加、写真家・瀬戸正人氏に師事。2015年よりRED Photo Gallery (東京・新宿御苑前) 共同運営。

 
【関連リンク】
https://176.photos/exhibitions/231117/

展覧会概要

出展者 西村勇人
会期 2023年11月17日(金)~11月28日(火)
会場名 gallery176

※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。

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