鷹尾俊一《メタモルフォーゼ》© Shiro Sano
箱根彫刻の森美術館で「佐野史郎写真展 瞬間と一日」が開催される。
映画やドラマ、舞台、音楽、そして写真活動など幅広く活躍する俳優、佐野史郎による写真展を開催する。本展は、彫刻の森美術館2024年カレンダーのための撮影を依頼したことから実現した。
カレンダーに採用された作品は、野外彫刻美術館を題材にしており、〈ピンホールカメラ〉という古典的な撮影方法も用いている。小さな穴から差し込む光線を通じて像がフィルムに焼き付けられるピンホールカメラによって、独特な質感と精緻なディテールが生み出されている。これらの作品は、昔ながらの技法と現代の視点が見事に融合し、佐野の写真家としての原点を表現している。
さらに、佐野家に保管されているアルバムや、これまでに撮影した作品と共に佐野の写真活動を辿る「佐野史郎写真史」を自ら綴り、全64作品を展示予定。
- ■作家コメント
- この度、2024年のカレンダー撮影のご依頼を受け、一年をかけて箱根彫刻の森、美ヶ原高原に展示されている作品を中心に撮影を続けてまいりました。 さらには、こうして写真展をも開催していただくことになりました。けれど、そのことで、あらためて、なぜ写真を撮り続けているのか?なぜ写真に魅せられるのか?という根源的な問いかけを自分に対してすることとなり、生い立ちを遡って写真との縁を紐解く作業ともなりました。写真とは何か? …写真の起源にも触れようと、針穴写真にも挑戦いたしました。「瞬間と一日」のタイトルは、一瞬と一日、永遠が変わることなく、生ある今に等しく感じられたなら…との想いです。 お楽しみいただけましたなら幸いです。
■展覧会情報
「佐野史郎写真展 瞬間と一日」
会期:2023年10月14日(土)~2024年1月14日(日)
時間:9:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)
休廊日:なし(年中無休)
会場:彫刻の森美術館 丸太広場キトキ
住所:〒250-0493 神奈川県足柄下郡箱根町ニノ平1121
主催:彫刻の森美術館(公益財団法人 彫刻の森芸術文化財団)
協力:東京リスマチック株式会社、サンケイ総合印刷株式会社、株式会社mewgull、吉原写真館
■プロフィール
佐野史郎(Shiro Sano)
俳優。1955年3月4日生まれ。島根県松江市出身。
1974年 東京神田神保町の美學校にて中村宏より油彩画を学ぶ。
1975年 劇団シェイクスピア・シアターの旗揚げに参加。
1980年 唐十郎の劇団状況劇場に入団。退団後1986年、林海象監督「夢みるように眠りたい」で映画主演デビュー。
2006年 植田正治の写真を題材にしたショートフィルム「つゆのひとしずく」を監督。
2008年 東京と大阪のフジフイルムフォトサロンにて初の写真展「あなたがいるから、ぼくがいる」開催。
【関連リンク】
https://www.hakone-oam.or.jp/specials/2023/shirosano.photographyexhibition/
出展者 | 佐野史郎 |
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会期 | 2023年10月14日(土)~2024年1月14日(日) |
会場名 | 彫刻の森美術館(THE HAKONE OPEN-AIR MUSEUM) |
※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。
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