高知県立美術館で野町和嘉写真展「地平線の彼方から」が開催される。
これまで野町は、過酷な風土を生き抜く人々の営みと信仰をテーマとして、中近東、アジア、南米など世界規模の取材に取り組んできた。また、雄大な自然、厳かな聖地、多彩な遺跡や建造物等、記録した様々な世界遺産は、見る人の心に訴えかける。
本展では、野町の写真家歴50余年の作品の中から215点を展示し、その魅力に迫る。
- ■本展によせて 野町 和嘉
私にとって郷里で開催される本展は、2008年の「聖地巡礼」展以来、15年ぶりとなります。その間に東京を中心に開催してきた、「地平線の彼方から」、「世界遺産」、「シベリア収容所」という視点の異なる3つの写真展を、新作を加えて再構成し、高知県立美術館の2つの展示スペースを使って同時開催できるのはとってもスリリングな試みです。写真家として活動を始めて約50年になりますが、ごく初期のサハラ砂漠の作品から、30年前のソビエト崩壊直後に垣間見たロシアの暗部を、ウクライナ侵攻という理不尽な現実に触発されての急遽発表。そしてコロナ禍の直前まで続いた、地球規模で世界遺産を巡る旅の集大成展となります。乞うご期待です!
■展示情報
野町和嘉写真展「地平線の彼方から」
期間:2023年7月8日(土)〜9月24日(日)
会場:高知県立美術館
時間:9:00~17:00(入場は16:30まで、展覧会初日は10:00からの開展式終了後より開場)
観覧料:一般前売960円、一般当日1,200円(960円)、大学生850円(680円)、高校生以下無料
※前売券は7月7日(金)まで販売
※前売券販売所=県立美術館ミュージアムショップ、金高堂書店本店、サニーマート(毎日屋、一部店舗を除く)、高知蔦屋書店、こうち生活協同組合(コープよしだ、コープかもべ)、県庁生協売店、ローソンチケット[Lコード:63882]
※( )内は20名以上の団体料金※年間観覧券所持者は無料※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳及び被爆者健康手帳所持者とその介護者(1名)、高知県及び高知市長寿手帳所持者は無料
主催:高知県立美術館(公益財団法人高知県文化財団)、高知新聞社、RKC高知放送
協賛:キヤノンマーケティングジャパン株式会社、馬路村農業協同組合、中島健藏写真事務所、新ロイヤルホテル四万十、一般財団法人土佐幡多の会
後援:公益社団法人日本写真家協会、高知県教育委員会、高知市教育委員会、三原村、三原村教育委員会、KCB 高知ケーブルテレビ、エフエム高知、高知シティFM放送¥
協力:OM SYSTEM GALLERY
企画協力:株式会社クレヴィス
■関連イベント
1. 作家解説によるギャラリーツアー
日時:7月8日(土)13:30~14:30
集合場所:野町和嘉写真展 第1会場入口前
参加費:無料(要当日観覧券)、事前予約不要
2.野町和嘉トーク「『地平線の彼方から』を語る」
日時:8月5日(土)14:00~16:00
会場:美術館ホール
定員:先着300名、参加無料、事前予約不要
※トーク終了後、写真集をお持ちの方を対象にサイン会を予定(トーク参加者限定、1人1冊まで。ショップ以外で購入された場合も対象)
3.カメラマンになろう!牧野植物園で野町さんと写真体験
野町和嘉氏を講師にお招きし、親子で一緒に牧野植物園で撮影からプリントまで行う
協力:キヤノンマーケティングジャパン株式会社
日時:8月6日(日)10:00〜15:30
会場:高知県立牧野植物園(現地集合・解散)
定員:小学校3年生以上高校生以下と保護者・12組24名
参加費:一組1,000円(植物園入園料を含む)
【要予約】6月26日(月)から受付開始。先着12組24名。電話(088-866-8000/9:00~17:00)にて申込み
4. 日光写真で「かたち」を写しとってみよう
サイアノタイプという古典的な写真技法を使ってプリントを作るワークショップ。オリジナルの印画紙を使って、露光から現像、定着処理まで行う。
日時:8月19日(土)、26日(土)[子どもクラス]10:00〜12:00、[大人クラス]14:00〜16:30
会場:高知県立美術館講義室・創作室
定員:[子どもクラス]小学校3年生以上と保護者・10組20名、[大人クラス]中学生以上・10名
参加費:[子どもクラス]一組1,000円、[大人クラス]2,000円
【要予約】7月8日(土)から受付開始。先着順。電話(088-866-8000/9:00~17:00)にて申込み
5. 学芸員によるギャラリートーク
学芸員による展覧会解説。
日時:7月22日(土)、8月11日(金・祝)、13日(日)、9月23日(土・祝)14:00~
集合場所:野町和嘉写真展第1会場入口前
参加費:無料(要当日観覧券)
6. ティーチャーズ・ウィーク
期間中、高知県内の教職員の方(図工や美術以外も含む)は本展およびコレクション展を無料で観覧。希望者には学校での美術館利用についてのご相談も受け付けている。
日程:8月20日(日)〜26日(土)
【要予約】 電話(088-866-8000/9:00-17:00)にて8月19日(土)まで申込み
【プロフィール】
野町和嘉(のまち・かずよし)
1946年、高知県三原村生まれ。高知県立高知工業高校を卒業後、写真家・杵島隆氏に師事した野町氏は、1972年サハラ砂漠への旅をきっかけにアフリカ取材を開始。その後、地球規模で世界遺産を探訪する旅を続け、壮大なスケール感の作品を撮り下ろした。
【関連リンク】
https://moak.jp/event/exhibitions/post_503.html
出展者 | 野町和嘉 |
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会期 | 2023年7月8日(土)〜9月24日(日) |
会場名 | 高知県立美術館 |
※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。
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