2023年6月15日(木)から7月2日(日)まで、コミュニケーションギャラリーふげん社にて、吉永陽一写真展「地上絵」を開催する。
吉永陽一は1977年東京都渋谷区生まれの写真作家だ。大阪芸術大学写真学科卒業後、建築模型製作会社スタッフを経て、フリーランスとなり、空撮のキャリアを積む。15年前から長年の憧れであった「空撮鉄道写真」に挑戦し、2011年の初個展「空鉄(そらてつ)」を皮切りに、独自の鉄道写真を切り開き、個展や書籍で作品を発表している。近年は、『空鉄 諸国鉄道空撮記』、『空鉄 空撮鉄道旅情』(いずれも天夢人)を相次いで刊行し、現在月刊誌『東京人』で巻頭連載を持つなど、写真だけではなく文筆業にもその活躍の幅を広げている。
本展では、吉永の空撮のキャリアを包括する、2008年から2023年に国内外で撮影した空撮写真約40点を展示する。鉄道を被写体にした吉永の代名詞「空鉄」作品をメインにしながらも、雪景色が作り出す文様や水が張られた風光明媚な田園風景、団地やデパートの屋上など、色彩や造形にフォーカスした空撮写真も合わせて発表する。
吉永はセスナやヘリコプターから被写体を狙い、機体の高度・速度・角度を把握しながら、被写体の状況、天気などの数多の条件がピタリと重なる一瞬のうちに構図を判断する「瞬間芸」とも言える高い技術力によって、ダイナミックなランドスケープを実現する。
人間と自然との関わりの中で形成された里山の景色や、隙間なくビルが建てられ鉄道が敷かれ都市開発された風景は、人の営みが描き出した「地上絵」とも言えるが、吉永の視点はそれらの風景へのリスペクトを感じさせる。人間の生活に欠かせない「鉄道」というインフラを愛し、長年見つめ続けてきた者ならではの視点と言えるのでは無いだろうか。
私たちの生活をアクロバティックな視点から切り取った吉永の空撮は私たちに新たな視座を与え、その思考を自由で軽やかなものにしてくれるはずだ。
会期中には、写真家の土田ヒロミをゲストに招いて、ギャラリートークを開催する。また、鉄道にまつわる落語を自作する噺家・古今亭駒治による鉄道落語会を写真展会場で開催する。本公演内で、スライドショーを交えながら吉永が駒治師匠と対談する。
■開催概要
展示:吉永陽一写真展「地上絵」
会期:2023年6月15日(木)〜7月2日(日)
火〜金 12:00〜19:00
土・日 12:00〜18:00
ナイトギャラリー 6月16日(金)12:00〜20:00
※7/1(土)14:00〜16:00はイベント開催のため参加者のみご入場が可能。
休廊:月曜日
会場:コミュニケーションギャラリーふげん社
住所:東京都目黒区下目黒5-3-12
電話03-6264-3665
■関連イベント
①ギャラリートーク 吉永陽一×土田ヒロミ(写真家)
日時:6月17日(土)14:00〜15:30
会場:コミュニケーションギャラリーふげん社
参加費:1000円(会場観覧・オンライン配信)
チケット販売▶︎ https://fugensha shop.stores.jp/
※アーカイブ視聴可能期間は2023年7月16日(日)まで
②古今亭駒治の鉄道落語会(出演:吉永陽一)
日時:7月1日(土)14:00〜15:45
会場:コミュニケーションギャラリーふげん社
参加費:2000円(会場観覧・オンライン配信)
チケット販売▶︎ https://fugensha shop.stores.jp/
※アーカイブ視聴可能期間は2023年7月4日(火)まで
【関連リンク】
https://fugensha.jp/events/230615yoshinaga/
出展者 | 吉永陽一 |
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会期 | 2023年6月15日(木)〜7月2日(日) |
会場名 | コミュニケーションギャラリーふげん社 |
※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。
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