top ニュースピックアップエプソン「第4回 epSITE Gallery Award」に松本真理『フォーエバー・ヤング』を選出。2023年6月23日~7月5日までエプサイトギャラリーで受賞作写真展も開催

エプソン「第4回 epSITE Gallery Award」に松本真理『フォーエバー・ヤング』を選出。2023年6月23日~7月5日までエプサイトギャラリーで受賞作写真展も開催

2023/06/01

エプソン販売株式会社の運営するエプソンスクエア丸の内 エプサイトギャラリーは、2023年度公募展(第27回公募)の応募作品の中から、最も優れた作品として松本真理「フォーエバー・ヤング」を『第4回 epSITE Gallery Award』として選出した。また本受賞作による写真展を、2023年6月23日から7月5日までエプサイトギャラリーで開催する。
 
「epSITE Gallery Award」は、エプサイトギャラリー公募展応募作品の中から最も優れた作品に贈られる賞だ。選考委員は、写真家の鈴木理策氏、およびインディペンデント・キュレーターの本尾久子氏が務められ、受賞者の松本真理さんには、賞金30万円が贈呈される。
 
受賞作品は、作者が思春期という心身ともに成長の変化が著しい時期を魅力に感じ、10年ほど前から撮り始めていた10代前半の人物のポートレートを中心とした作品。撮影者と被写体との間に生じた緊張感を絶妙なバランスで孕みつつも、被写体が放つみずみずしさが捉えられており、タイトルに込めた思いをしっかりと定着させた作品となっている。SNSの時代に日々消費されていく写真とは明らかに違っているところが、高評価につながった。
 

■松本真理さんコメント
この度は『第4回 epSITE Gallery Award』に選出していただき、ありがとうございます。
元々は親戚の子供から撮り始めたものですが、徐々に紹介者を介して初めて会う若い世代の方を撮影させてもらうようになりました。未成年の子を撮影させてもらうということが年々難しくなっていく世の中の風潮がある中で、縁をもたらしてくれた方、撮らせてくれた方の寛容さに感謝したいです。
基本的に人を撮るのが楽しくて始めた写真活動ですが、年々他人を撮る行為自体のハードルが上がってきていることが残念でもあります。SNSの普及で写真が簡単に暴力に変わることを目の当たりにする世の中にもなりましたが、自分の写真技術を磨くことで文化を愛する方々とのコミュニュケーションの糧にしていきたいです。

 

【選考委員コメント】
■鈴木理策氏(写真家)
テーマなどが限定されていないこともあって、タイプの異なるさまざまな作品の応募があり、一番を選ぶのは難しかった。そうした中で本作は、作者が撮ることを楽しんでいるのが伝わってきて、かつ撮る側と撮られる側の絶妙なバランスの上に成り立っているという面白さが目を引いた。人物を中心としているが、人物以外の写真も丁寧に撮られており、作品全体の魅力を増している。今後はプリントの技術を向上させるなど、技術面を磨きつつ、本作の続編も含め、作者の持ち味を生かした作品づくりに取り組んでほしい。
 
■本尾久子氏(インディペンデント・キュレーター)
コロナ禍の影響なのか、自己の内面への探究を形にしていった作品が少なくなく、しっかり考察されていたり、コンセプトをどのように伝えていくかよく練られていたり、写真と作者(「私」)との関係性が、多種多様な表れかたをしていて、興味深かった。そうなってくると、テクニック面がより気になってくる。面白い写真が、必ずしも、技術を伴っているとは限らないのが難しいところだ。本作は、「なぜ?」「どうやって?」など考えさせられ想像するという「見るよろこび」を与えてくれる。展示では、元がネガなので、プリントスキャンに取り組んでみるなど試行錯誤があると思うが、その過程で、どんなことを最も伝えたくて、そのためにはプリントの方向性をどうすればよいのか、など、いろいろ考えることができるので、さらに深く作品を自分のものにすることができると思う。

 

【受賞個展 開催概要】

松本真理 写真展「フォーエバー・ヤング」

会期:2023年6月23日(金)〜7月5日(水)
時間:11:00~18:00
休館:日曜日

会場:エプソンスクエア丸の内 エプサイトギャラリー
住所:東京都千代田区丸の内3-4-1新国際ビル1F

 

【プロフィール】

松本真理(まつもと・まり)
神奈川県生まれ。B-semi Learning of System修了。

■個展
2012年 「チャイニーズ・ドリーム」 コニカミノルタプラザ(東京)
2014年 「思春期」 GENBAGEN(神奈川)
2015年 「1192」 蒼穹舎(東京)
2016年 「ひゃくやっつ」 蒼穹舎(東京)
2017年 「みんな、フィデルの子」 蒼穹舎(東京)
■グループ展
2013年 「2013年ヤングポートフォリオ展」 清里フォトアートミュージアム(山梨)
2015年 「2015 Taiwan photo」 新光三越(台北市、台湾)
■出版
2014年 「わたしのくに」 蒼穹舎
2017年 「みんな、フィデルの子」
2017年 「まつる」
http://marimatsumoto.com/
 
■展覧会の詳細
www.epson.jp/showroom/marunouchi/epsite/gallery/exhibitions/2023/0623/
 
【関連リンク】
https://www.epson.jp/osirase/2023/230525.htm

展覧会概要

出展者 松本真理
会期 2023年6月23日(金)〜7月5日(水)
会場名 エプサイトギャラリー(エプソンスクエア丸の内併設)

※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。

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