top 本と展示展覧会ピックアップ東京目黒のふげん社で山下陽平&伊島薫写真展「見せてはいけない。なぜなら…?」が開催

東京目黒のふげん社で山下陽平&伊島薫写真展「見せてはいけない。なぜなら…?」が開催

2023/03/23

2023年3月16日(木)から4月9日(日)までコミュニケーションギャラリーふげん社にて、 写真家・ 伊島薫によるコラボシリーズ「&伊島薫」 (アンドイジマカオル)の第一弾として、山下陽平との写真展「見せてはいけない。なぜなら…?」を開催する。
 
伊島薫は、1954年京都府生まれの写真家。1980年代から現在まで、主に音楽やファッションの分野でカメラマンとして広告写真の第一線で活躍している。作品制作においては、特に木村佳乃や小泉今日子などを起用した「死体のある風景」シリーズが国内外で高い評価を受け、 2000年以降は欧米各地で個展が毎年のように開催され反響を呼んでいる。
 
本展は、シリーズ企画「&伊島薫」の第一弾、若手写真家・山下陽平とのコラボレーション展覧会だ。
 
伊島が2020年から発表している「スクリーンショット・シリーズ」は、 スマホやパソコン上に表示されている情報を切り取るスクリーンショットという機能を使い撮影した画像をPhotoshop加工したものだ。「スクリーンショットも写真である」という命題のもと、写真とは何かを問う作品である。
 
今回発表される新作「あなただけが知っている」は、 日本ではモザイクやぼかしなどで規制の対象とされているあるモチーフを、Tシャツの図案として、カラフルでアブストラクトなグラフィック作品に昇華している。
 
一方、 1994年和歌山県生まれの若手写真家・山下陽平が2022年から制作しているシリーズ「シン・モザイク」は、 自身が国内で撮影したストリート・スナップに写り込んでいる市井の人々の顔の部分に、カラフルなモザイクをかけた作品だ。昨今取り沙汰される肖像権やプライバシー侵害といった問題による規制の間隙を縫いながら、スナップの新しい表現を模索している。
 
両者の作品に通底するのは、なぜ見せてはいけないのか? 誰がそれを判断しているのか?という問いだ。誰もがスマートフォンというカメラを所持している現代において、SNSなどのあらゆるメディアでは、自主規制を含む様々な検閲が日々当たり前のように行われている。
 
本展が、世の中に存在する常識や慣例に疑問を投げかけ、新時代の「写真」のあり方を考える契機となるかもしれない。
会場ではプリント約35点と、伊島薫の作品図案があしらわれたTシャツの展示・販売を行う。
会期中には、写真評論家の鳥原学氏をゲストに招いて、ギャラリートークを開催する。
 
【展示概要】
会期:2023年3月16日(木)〜4月9日(日)
火〜金 12:00〜19:00
土・日 12:00〜18:00
休廊:月曜日 、3月21日(祝)
会場:コミュニケーションギャラリーふげん社
住所:東京都目黒区下目黒5-3-12
電話:03-6264-3665
 
【イベント】
ギャラリートーク 山下陽平 × 伊島 薫 × 鳥原 学(写真評論家)
日時:3月25日(土)14:00〜15:30
会場:コミュニケーションギャラリーふげん社
参加費:1000 円(会場観覧・オンライン配信)
チケット 販売 ▶︎ https://fugensha shop.stores.jp/
※アーカイブ視聴可能期間は 2023年4月23日(日)まで
 
【関連リンク】
https://fugensha.jp/events/230316yamashitaizima/

展覧会概要

出展者 山下陽平&伊島薫
会期 2023年3月16日(木)〜4月9日(日)
会場名 コミュニケーションギャラリーふげん社

※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。

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