溝口良夫が新刊『くるおしい都 TOKYO』を蒼穹舎から刊行した。
これまで『ホタル』(蒼穹舎)、『草匂う日々』(日本カメラ社)などを刊行してきたが、共通しているのは被写体の中心に女性がいること。本作も例外でなく、出会った女性たちをスナップし、彼女たちの表情を通して、時代の様相や風俗が浮かび上がってくる。
「1990年代の新宿では、多くの女の子がデパート地下で食品を買って、無許可風俗店へ入っていった。そして夜になるとそれを求めて男達の群れが歌舞伎町の路地を彷徨った。70年前の浅草と同じ光景があった。そしてこの都に美しく切ない女がくるおしいばかりの姿で歩くのを出来る限り近くから見ていたいと思うのである。(あとがきより)」
- 定価 4,950円(税込)
- 発行 2022年1月25日
- 部数 500部
- 仕様 A4変型 上製本 モノクロ192ページ 作品188点
- 編集 大田通貴
- 装幀 加藤勝也
- 〈写真家プロフィール〉
- 溝口良夫(みぞぐち・よしお)
東京都八王子生まれ。1970年より(自己流にて)写真を始める。1990年「ホタル」にて準太陽賞。
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