東京中野のギャラリー冬青で田中昭史写真展「秩父風景-祭り日」が開催される。
東京から西武池袋線で約1時間半、埼玉県の西端に位置する秩父地方は、三方を山に
囲まれた盆地である。かつては多くの峠を通して外部との交流を保っていた。
その秩父一帯で行われている祭りは、20~30 万の見物人を集める「秩父夜祭」から近在
の人たちだけが集まる農家の庭先の小さな祭りまで、大小合わせて年間300 とも400 と
も言われている。
札所三十四箇所をはじめとして、社寺の多さや秩父の人びとの楽天性そして平地の少な
い過酷な農作業からの一時的な開放が、祭りという「ハレ」の日を数多く作り出したのだ
ろう。それらの祭り日には、日頃あまり人影のない町中や村々に多くの人たちが湧き出し、
つかの間の楽しみを享受している。
秩父の撮影は、1973 年写真学校への入学で始まった。2 年後の卒業制作のために選ん
だテーマが生まれ故郷の秩父だった。それ以来、秩父通いはすでに150 回をこえた。
今回展示する作品は、その間の1988 年から2015 年にかけて撮影した祭りの日を中心
とした秩父のスナップである。
田中昭史
■展示概要
田中昭史写真展「秩父風景-祭り日」
会期:2023年5月6日(土)~5月27日(土)
時間:11:00〜19:00
休廊日:日曜日、月曜日、祝日
会場:ギャラリー冬青(東京都中野区中央5-18-20 )
電話:03-3380-7123
【写真家プロフィール】
田中昭史(たなか・ふみあき)
1948 年 埼玉県秩父市生まれ
1971 年 信州大学卒業
1976 年 東京綜合写真専門学校卒業
2000~2008 年 TPO フォトスクールナビゲーター/講師
2001~2017 年 武蔵野美術大学非常勤講師
2005~2015 年 東京綜合写真専門学校理事/評議員
現在、静岡県浜松市在住。
1997 年「多摩景」、1998 年「秩父巡礼行1990-1998」を銀座・大阪ニコンサロンで開催。以降、現在まで日本、韓国、米国で個展・グループ展多数開催。写真集に『多摩景』(2003 年 冬青社)、『秩父風景』(2023 年4 月予定 冬青社)がある。
【関連リンク】
http://www.tosei-sha.jp/TOSEI-NEW-HP/html/EXHIBITIONS/j_exhibitions.html
出展者 | 田中昭史 |
---|---|
会期 | 2023年5月6日(土)~5月27日(土) |
会場名 | ギャラリー冬青 |
※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。
PCT Membersは、Photo & Culture, Tokyoのウェブ会員制度です。
ご登録いただくと、最新の記事更新情報・ニュースをメールマガジンでお届け、また会員限定の読者プレゼントなども実施します。
今後はさらにサービスの拡充をはかり、より魅力的でお得な内容をご提供していく予定です。