小野啓の最新写真集『モール』が発売された。
モールの風景を捉えることは、変化していく日本の風景を見つめ、そこで生きる私たちの生活や在り方を問いかけることになるのではないかーー
本書は、10年にわたって人々の共通体験となったモールを記録し、その内側と外側から、社会の循環と人の営みを見ようとする試みとなっている。
「見えてきたのは、自分が生きている場所だった。モール周辺には新しい住宅の建設が行われている。ロードサイドには家電量販店や外食のチェーン店が立ち並び、流通のトラックが行き交う。こういう場所に僕たちはいるのだ。それまでぼんやりと個別に認識していたものたちが、モールを介してつながるようだった。
写真学生の頃から長年使用してきた中判レンジファインダーのカメラが、このテーマに適していると確信していた。脚を反転させ折り畳んだ三脚を携えて、歩き続けた。それは、ポートレートからランドスケープへの拡張だっただろうか。」(あとがきより)
- アートディレクション:グルーヴィジョンズ
- 寄稿:速水健朗
- サイズ:W226mm × H182mm | 116ページ |上製本
- 定価:3,000円 +税
- 発行:赤々舎
- http://www.akaaka.com/publishing/bk-onokei-mall.html
- ISBN: 978-4-86541-139-3
- https://onokei.thebase.in/items/57929224
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