野村恵子写真集『Melody of Light』がポーランドの出版社bwawroclawから刊行。
『Melody of Light』は、作家がヴロツワフに6週間滞在し、様々な場所や人、テーマや文脈を自由に行き来した結果、生まれたものだ。
これまでの写真集と同様、野村恵子は「はかなさ」「自然」「身体」「魂の旅」「水の循環」といったトピックを探求している。フィルムでもデジタルでも、レンズの力を借りて、時間や場所から切り離されたように進む人生を写し出す。
今回の写真集では、2つの都市の写真を並べ、ミックスしている。東京とヴロツワフの写真をつなぐ要素は「光」。風景やポートレートを独特の非現実的なものにするのは光であり、両都市の空間はまるでパッチワークのようなメトロポリスに融合しているようだ。
写真に漂う眠気を誘うようなムードは、まるで時間が止まってしまったかのような印象を与える。写真には、作家が書いた短い詩的なエッセイが添えられている。野村自身は、この写真集の制作と滞在を次のように振り返っている。
「主にヴロツワフで撮影を行いました。豊かな自然に囲まれた街とその文化を撮影しました。また、そこに住む人々と交流しながら、ポートレートもたくさん撮りました。」
- 【書籍概要】
写真と文章:野村恵子
キュレーション:Łukasz Rusznica(ウーカシュ・ルシュニツァ)
グラフィックデザイン:jopkiewicz_joanna 、Grupa Projektor
翻訳:Monika Szyszka(モニカ・シシュカ)
出版社:bwawroclaw
レジデンスプロジェクトパートナー EU・ジャパンフェスト日本委員会
発行年:2022年
出版言語:ポーランド語、英語、日本語
カバー:ソフトカバー
サイズ:180×265mm
ページ数:76ページ
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