来年2023年でroshin booksは設立10年目を迎え、その節目を記念して、最初の出版物である『張り込み日記』の3rd editionを出版する。
『張り込み日記』は素人が立ち上げた出版レーベルとしては異例の大きな注目を浴び、1stは3ヶ月でsold outとなり、 翌年2nd editionを出版した。その後はナナロク社に普及版を出してもらうことを持ちかけ、廉価な価格で出版してもらったナナロク版も大きなヒットとなり、張り込み日記という作品は多くの人に知られるようになった。
3rd editionを出すきっかけの1つが、今年、東京新聞で取材した記事でした。捜査一課の刑事番の経験もあるその人が 詳しく調べた結果、roshin books版を出版する以前に出版されたフランス版が人づてに警察庁長官狙撃事件の渦中であった国松長官にまで届いていたという。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/182812
確かにフランス版の出版が2011年、roshin books版は2013年、その間の2012年に私が清澄白河にあったTAP Galleryで張り込み日記展を開催したとき、 警視庁捜査一課からギャラリーに電話が入った。
その後、捜査一課補佐の警視と新宿の居酒屋で酒を飲みながら色々と聞かれたという。 おそらく、それは国松長官からの流れだった、といまはそう推測しているという。
国松長官を含めたテキストは3rd editionに収録する。
- ■写真集概要
- 渡部雄吉『張り込み日記』3rd edition
- 出版社:roshin books
- 刊行年:2023年予定
- 104ページ・230mm x 305mm x 12mm
- 800部・70 black & white plates
- 本体価格:5,000円
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