西野壮平写真展「線をなぞる “tracing lines”」が、キヤノンギャラリー Sで開催される。
膨大な数の都市や風景写真を撮影し、そのプリントをつなぎ合わせたコラージュ作品を制作してきた西野だが、2020年のコロナウイルスによる自粛生活の中で、作品制作に対する新たな考えが浮かんできたという。
「移動を制限された自粛生活の中で移動するということの意味と、その理由を更に自分の中に芽生えさせた。これまで年間の多くを旅の時間に使っていた生活とは異なる時間を過ごす中で、自分は一体何に向かうことができるかということをアトリエの近くにある海沿いの道を歩きながら考えた。
そして波の揺らぎや光の反射に自分の心境を投影し、海の向こう側を想像しながら手を動かすことを始めた。その時間は作品WAVES、Study of Anchorageを生み出した。」
また、富士山をテーマにした作品「Mountain line “Mt Fuji” 」も展示する。
「2018年春にヒマラヤの山々を訪れ、エベレスト街道を歩いた。この旅では、エベレストという神々しく存在する山を象徴的に捉えるのではなく、山へ向かう人がどのような道を通っているか、またその道中にどのような人が暮らし、どのような生活があるのかといった「山の道」に焦点を当てた。それ以降、象徴的な山をどのように見るかということは現在も継続して取り組んでいるが、日本人にとって古来より信仰の対象であり、象徴でもある富士山といかに対峙するかといった試みもまた水というテーマに取り組んで以降に生まれた「移動」という概念から派生した作品と捉えている。」
本展ではコロナ禍で新たに制作した作品「Mountain line “Mt Fuji” 」や「WAVES」「Study of Anchorage」などの5つのプロジェクト、約100点を展示する。
日程 2022年1月20日(木)~3月7日(月)
時間 10時~17時30分
休館日 日曜日・祝日
開催会場 キヤノンギャラリー S(住所:東京都港区港南2-16-6 キヤノン S タワー1階)
交通案内 JR品川駅港南口より徒歩約8分、京浜急行品川駅より徒歩約10分
入場料 無料
〈関連リンク〉
https://canon.jp/personal/experience/gallery/archive/nishino-tracinglines
出展者 | 西野壮平 |
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会期 | 2022年1月20日(木)~3月7日(月) |
会場名 | キヤノンギャラリーS/オープンギャラリー1・2 |
※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。
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