蒼穹舎から横地美穂写真集『椰子の実』が刊行された。
伊良湖岬に育った作者が、日本各地の海辺の町を訪ね歩いた美しいモノクロスナップの作品集となっている。
原風景を追従するように写されたその風景は、叙情と叙事の間を漂っている赴きがある。
旅をしながらも故郷を求めているその視線には、甘すぎない郷愁感があり、見るものに心地良さを与える。
また、蒼穹舎で多くの造本を手掛ける加藤勝也による秀逸なデザインが、静謐な写真と響き合い、相乗効果をあげている。
横地美穂写真集『椰子の実』
定価 4,180円(税込)
発行 2021年7月9日
部数 400部
A4変型 上製本
モノクロ 80ページ
作品 75点
編集 大田通貴
装幀 加藤勝也
【写真家プロフィール】
横地美穂(よこち・みほ)
1989年愛知県田原市西山町生まれ。静岡文化芸術大学卒業。
初出版本。
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