フジフイルム スクエアで植田正治写真展「べス単写真帖 白い風」が開催中だ。
生涯、生まれ故郷の山陰地方にとどまり、アマチュア精神に貫かれた遊び心と旺盛な実験精神で、写真の新しい地平を築いた植田正治(1913-2000)。独特の感性で創り出された作品は、時代や国境を超えて高い評価を受けるとともに、今なお多くの人々に愛され続けている。
植田正治が写真にのめり込んでいった大正時代は、日本の芸術写真が隆盛を極めた時代だった。当時、アマチュア写真家たちの間で流行したのが、「ベスト・ポケット・コダック」という単玉レンズ付きカメラ、通称「ベス単」の、レンズフィルターのフードを外して撮影することで得られる独特のソフトフォーカス効果を使った写真だ。
これは数多くの芸術写真の傑作を生みだすとともに、青年期の植田正治もこの手法を黒白撮影に取り入れた。
<白い風>は、それから半世紀後、植田正治がその「べス単」の撮影手法を改めてカラー写真で蘇らせた、日本の風景シリーズになる。撮影には、当時最新のネガカラーフィルム「フジカラーF-II」が使われた。
本展では、1981年に日本カメラ社から刊行された写真集『白い風』の入稿原稿として使用された当時の貴重なプリントから、40点を精選し展示する。
- ■展示概要
開催期間 2022年6月30日(木)~9月28日(水)
開館時間 10:00-19:00(最終日は16:00まで、入館は終了10分前まで) 会期中無休
会場 FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア) 写真歴史博物館
入館料 無料
作品点数 約40点
主催 富士フイルム株式会社
企画協力 コンタクト、植田正治事務所
【関連リンク】
https://fujifilmsquare.jp/exhibition/220630_05.html
出展者 | 植田正治 |
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会期 | 2022年6月30日(木)~9月28日(水) |
会場名 | フジフイルム スクエア |
※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。
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