ニコンプラザ東京・大阪の写真展会場「THE GALLERY」にて、THE GALLERYセレクション展 飯田裕子写真展「海からの便り Ⅱ」を2022年10月4日(火)より開催する。
●作家のコメント
海に行くと全てがリセットされる。そんな気がする。なぜなら海は地球始まって以来、私たち人間が出現する以前からそこにあり、今も太古とほぼ変わらない姿でそこにあるからだろう。海は、自然界の中で特別な存在だと思う。ありきたりな言い方では、生命の母なる海。大らかに受け入れ、時に奪い、攪拌する。自分の一生の時間軸では計り知れない不思議さが、海にはある。だから心惹かれる。
人類がアフリカを出発し、地球上で最後の移動を試みたのも海だった。そこはポリネシアと呼ばれる太平洋の中央部の島嶼(ハワイ、ニュージーランド、イースター島の三角を結んだ海域内の島々)。ポリネシア人が意思を持って移住し拡散してきた。水平線の彼方の島々まで星を頼りに航海してきた彼らには、連帯感や仲間との絆、愛(ALOHA)のスピリッツが今も受け継がれている。
今、私は還暦を超え、外房の黒潮洗う勝浦に暮らしている。太平洋の端ではあれ、海洋の街だ。ポリネシアではよく「日本のどこの島から来た?」と聞かれた。彼らにとって日本列島は同胞の島国なのだった。
思い起こせば大学時代には千葉の海によく通っていた。今回は、自分の原点である千葉の海とポリネシアの海。海と人が奏でる世界を写真で表現してみた。
「海からの便りII」にしたためた私的な物語を、是非多くの方々にご覧いただき、海という環境、海と生きる人々、そして生き物に想いを馳せていただけたら幸いです。
【写真家プロフィール】
飯田裕子(いいだ・ゆうこ)
日本大学芸術学部写真学科卒業。在学中に三木淳氏に師事。
ライフワークとするテーマはポリネシアなど太平洋島嶼の文化。北米アナサジ族、アジアの布、北朝鮮、など。
国内では、群馬県川場村のオフィシャル写真家として30年世田谷区と山村の村づくりを記録している。
日本メディカルハーブ教会認定教室「Garden studio JP」主催者として写真家の一方でメディカルハーブに関わる仕事もしている。
母との介護生活を描いたエッセイ「介護という旅の途中で」をwebマガジンに連載中。
写真展に、「海からの便り」(新宿ニコンサロン、1983年)、「砂漠」(新宿ニコンサロン、1989年)、「Fare Pacifica」(銀座ニコンサロン、1997年)、「流るる」(川場村ギャラリー蔵、2000年)、「川場村、生命の水が巡る村」(世田谷美術館、2003年)、「BULA! FIJI」(富士フィルムフォトサロン東京、2007年)、「南へゆるり、南房総と太平洋」(枇杷クラブギャラリー、2010年)、「長崎、光の道」(教文館ギャラリー、2017年)、「海と人と鯨と」3ヶ所同時開催(白浜海洋美術館、わだぱん、Boccs、2021年)、他、多数。
著書に「DESERT ALIVE」、「フィジーの魔法」(共著:山口由美)、「長崎の教会」(共著:吉田さらさ)がある。
公式HP https://yukoiida.com
【展示概要】
会場:ニコンプラザ東京THE GALLERY、ニコンプラザ大阪THE GALLERY
展示期間:
東京 2022年10月4日(火)〜10月17日(月)
大阪 2023年2月9日(木)〜2月22日(水)
開館時間:10時30分〜18時30分(日曜日休館/最終日は15時まで)
【関連リンク】
https://www.nikon-image.com/activity/exhibition/thegallery/events/2022/20221004_tgt.html
出展者 | 飯田裕子 |
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会期 | 2022年10月4日(火)〜10月17日(月) |
会場名 | ニコンプラザ東京 ニコンサロン/THE GALLERY |
※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。
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