©Kota Sake 酒航太「忘景」
東京中野のスタジオ35分で酒航太「忘景」が開催される。
近年、酒 航太は放置された自然の中や過疎の村を彷徨いながら撮影を行っている。2023年に「山林的」、2024年に「この世のような夢」というタイトルをつけて展示した。
本展示もこれらの続編で、実世界と写真の世界の乖離を意識しつつ、新たな領域を探索していく。
忘れてゆくそのたびにひろがるのは夢心地
そよ風が運ぶのはかすかな緑の匂い
これは、音楽家・下田逸郎さんの「緑の匂い」という曲の冒頭の一節ですが、まさにこんな気分なのです。
「写真とは記憶である」と、どこかで聞いたことがあります。
けれど、どうやら僕の場合は少し違うようです。
というのも、これらの写真を見返しても、「いつ」「どこで」撮ったのか随分と曖昧なのです。曖昧なだけならまだしも、そもそも記憶すらないものもある。
ひと気のない山道を気の向くまま車で走り、なにか引っかかるものを感じた場所で降りては、ふらふらと撮影をする。
ここがどこなのかはよくわからないから、同じ場所へは戻れない。
写真の中にだけ存在するこの風景を「忘景」と呼ぶことにした。
酒 航太
■展覧会情報
酒 航太「忘景」
会期:2025年7月16日(水)〜8月9日(土)
時間:16:00〜22:00
休廊日:日曜日、月曜日、火曜日
会場:スタジオ35分
住所:東京都中野区上高田5-47-8
■プロフィール
酒 航太(さけ・こうた)
1973年、東京都武蔵野市出身。1997年、San Francisco Art Institute卒業。
国内外の個展、グループ展にて写真作品を発表。
東京都 新井薬師前にてギャラリー&バー「スタジオ35分」を運営
【関連リンク】
https://35fn.com/exhibition/kota-sake-photography-exhibition-boukei/
出展者 | 酒 航太 |
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会期 | 2025年7月16日(水)〜8月9日(土) |
会場名 | スタジオ35分 |
※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。
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