台東区より
東京23区を歩いて、立ち止まった場所で撮影する作業を続けて6年目に入った。
このシリーズは、土地が古くから積み重ねてきたもの、その痕跡、断片、気配を現代から見出す仕事である。
東京という都市は、外国人から見て「活気に満ち、カオスのような状況でありながら、安定させる何かしらの秩序や構造があり、未来を先取りする不思議な魅力を感じるようだ」と『東京の空間人類学』(ちくま学芸文庫)で陣内秀信氏は述べている。
東京は、江戸時代から地形や自然、特に水源などに配慮しながら開発が行われ、明治・大正・昭和・平成・令和に至り、それぞれの時代の特色に翻弄されながらも、多様な方法で成長を続けてきた。しかしながら、現在の大都市・東京を見ると現代的な超高層ビルや、画一的にデザインされつつある景観が巷にあふれている。
東京が進もうとしている「それ」とは「正反対」の要素で構成される、このシリーズの「東京」の景観を追い続ける事が私の仕事ではないかと気づき始めている。
今回の展示では、インクジェット印刷・カラー約30点の展示を予定しています。
■会場・会期
2023年5月19日(金)~5月28日(日)
13:00~19:00 ※全日開廊
ギャラリーヨクト
〒166-0004 新宿区四谷4-10 ユニヴェールビル102
東京メトロ丸の内線「四谷三丁目」駅2番出口徒歩5分
TEL:03-6380-1666
■喜多研一 略歴
1974年 東京都大田区生まれ
1996年 帝京大学文学部史学科卒業
2015年 日本写真芸術専門学校卒業
現在に至る
<個展>
2015年3月『枯れない街』(スペースジング)
2018年2月『枯れない街 2016-2017』(ギャラリーヨクト)
2019年2月 『∑ 枯れない街 Ⅲ』(ギャラリーヨクト)
2019年11月 『GROUND RESUME』(ギャラリーヨクト)
2020年3月 『GROUND RESUME Ⅱ』 (ギャラリーヨクト)
2020年11月『GROUND RESUME Ⅲ』(ギャラリーヨクト)
2021年8月『GROUND RESUME -土地の履歴書-』(アイデムフォトギャラリーシリウス)
2022年5月『視点 地点 -GROUND RESUME-』(ギャラリーヨクト)
2022年10月『GROUND RESUME』-2018-2022- (TokyoBrightGallery)
2023年2月 『空き地について』(TokyoBrightGallery)
2023年5月『GROUND RESUME』 -台東区版-(ギャラリーヨクト)
出展者 | 喜多研一 |
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会期 | 2023年5月19日(金)~5月28日(日) |
会場名 | ギャラリーヨクト |
会場の住所 | 〒1600004 東京都新宿区四谷4‐10 ユニヴェールビル102 |
URL | https://photokk3.wixsite.com/kitaken |
※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。
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