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棄てられた王国

Antonin Lainé(左)/ 石井陽子(右)

KYOTOGRAPHIE 2023のサテライトイベント”KG+”として開催される「棄てられた王国」は、写真家の石井陽子 (日本)とアントナン・レネ (フランス) とよるプロジェクトです。本展は、フォトエディターでありアルル(フランス)のアートギャラリー Aux Docks d’Arleの副会長を務めるマリー・ルリエーブルのキュレーションによるものです。

この展覧会は、人間の存在から遠く離れた場所で鹿が自由に歩き回る世界を捉えた石井陽子と、ヨーロッパの産業荒地や廃鉱を何年にもわたって記録してきたアントナン・レネによる二つの視覚的世界を転写したものです。

石井陽子は、フレーミングとタイミングによって、鹿しかいない無人の世界を作り出します。 都市空間を占拠する鹿のシリーズの後、今回のプロジェクトで彼女は自然の中の鹿の存在と人間とのあいまいな関係を強調しています。

アントナン・レネは、撮影条件が極端に制限されている、近づきがたい場所にカメラを持っていきます。 彼の写真は沈黙に満ちており、人間の仕事によって残された痕跡と、かつての鉱山労働者たちの暮らしの名残りがあります。

2人の写真家に共通するのは、鉱物であろうと動物であろうと、自然との特別なつながりです。それは凍りついた時間とのつながりであり、産業採掘の過去の証人であり、自然が権利を取り戻す未来の前兆です.

本展はフランス・アルルで2021年8月に初めて展示された後、2022年にクラマシー(フランス)とムスティエ(フランス)を巡回しました。この展示が日本で開催されるのは、今回が初めてです。

【アーティスト・プロフィール】
鹿写真家・石井陽子は、2011年3月、東日本大震災の2週間後に奈良を訪れ、人のいない早朝の街を自由に歩く鹿の姿にポストヒューマン時代のビジョンを得ました。 現在は全国に撮影エリアを広げ、人間と鹿のアンビバレントな関係を描いています。 石井の作品は、東京、大阪、奈良、ドイツ、ニュージーランド、フランスで展示されています。(http://www.yokoishii.com

アントナン・レネ(Antonin Lainé)は、パリを拠点とするフランス人のフリーランスの写真家兼報道写真編集者です。 彼のパーソナルな作品の多くは、放棄された鉱山、産業、荒れ地に焦点を当てています。 彼は、2004 年以降のヨーロッパの鉱業の終焉、放棄された現場、労働者が残した痕跡を記録しています。 この他のプロジェクトには、アーバニズムと都市の進化に関する研究が含まれます。 彼の写真は、フランス、ラオス、モザンビークで展示されています。 (https://www.instagram.com/antoninlaine/)

  • 【写真展「棄てられた王国」開催概要】
    会期:2023年4月15日(土)~ 30日(日)
  • 12:00~19:00 (最終日は17:00まで)月曜休廊
    会場:京都 | ギャラリー悠玄
  • 〒605-0825 京都市東山区下河原町489番2 TEL:075-525-2410
    料金:入場無料

展覧会概要

出展者 石井陽子/Antonin Laine
会期 2023年4月15日(土)~4月30日(日)
会場名 京都│ギャラリー悠玄
会場の住所 〒6050825
京都府京都市東山区下河原町489番2
URL https://kgplus.kyotographie.jp/exhibitions/2023/yokoishiiantoninlaine/

※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。

 
 

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