ROMA 2004

©Tomohiro Fujii

2004年2月、初めてであり唯一のイタリア、ローマを旅しました。なぜローマだったのか、イタリアやローマに対する強い思い入れはありませんでしたが、行ってみたい、見てみたい、という気持ちは少なからずありました。フランスやベルギーなど西ヨーロッパとは異なる歴史ある街に惹かれたのかもしれません。
日本からロンドンに飛び、そこで数日滞在した後ローマへ。フィウミチーノ空港から出るとすぐ客引きが寄ってきたり、騙しにきたり、ロンドンとのあまりの違いに不安になるほど。しかし3000年といわれる歴史を誇るローマの街を歩くと、一気にその魅力に引き込まれました。「ローマの七丘」と呼ばれる七つの丘や、美しい広場や噴水、遺跡、さらにローマの中にあるヴァチカン市国など、時空を超えたような感覚で撮り歩きました。そしてレオナルド・ダ・ヴィンチやカラヴァッジョ、ベルニーニなどイタリア美術を直に見られたのも大きな出来事。歴史と美を体感した旅でした。
 
撮影はすべてフィルム。時代がデジタルになり、つい埋もれたままになっていました。しかし見返してみると、ローマに感動してシャッターを切っていたのを思い出し、ネガフィルムをデジタルカメラで複写することでデジタル化(一部フィルムスキャナーを使用)。インクジェット用アート紙にプリントを行い、この度「ROMA 2004」として発表できました。

(インクジェットプリント・モノクロ・26点)

※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。

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