ーレンズを通し肉眼を超えた自然の機微をさがすー
私にとって「機微をさがす」という言葉には2つの意味があります。
1つめは、そこに在るもの、消えてゆくもの 全てのかすかな移ろいの一瞬を捉えること。
2つめは、レンズが描写する映像を通し、肉眼ではとらえられない視覚の外側にある自然のすがたを映し出すこと。
見ているが見えていない、人間の視覚ではとらえられない
写真でしか見えない自然のわずかな表情を視覚化したいと思っています。
一瞬目に入った光景に強烈に惹かれ即座にシャッターを切る。
興味の対象だけにピントが合い、自分の脳内映像に写真的な効果が加わった映像。
自分の被写体の見つけ方に合うこのような撮り方、表現を好んで使っています。
私はデザイナーでもあるため自然の中のグラフィカルな要素に特に興味を持つのですが、
肉眼で見ながらもカメラで撮った映像を想像してシャッターを切り、結果撮れた写真と
自分の想像の合致、あるいは差異の不思議さが
私にまた、新たな機微を探させるのです。
今回の展示では作品の印象に合わせたアート紙による自家プリント表現と合わせ、
カナダを拠点に活躍する写真家・杉野信也氏の手による
フォトポリマーグラビュール、銀箔打ち作品も展示します。
- 【展示概要】
会場:ポートレートギャラリー
会期:2023年2月9日(木)〜2月15日(水)
所在地:東京都新宿区四谷1-7-12 日本写真会館5F
営業時間:平日 10時〜18時/土日祝 11時〜18時(最終日は15時まで)
- 【展示作品】
全30点
インクジェットプリント(カラー・モノクロ) 29点
フォトポリマーグラビュール(モノクロ) 1点
【写真家プロフィール】
朝田 理恵(あさだ りえ)
長年のデザイナー経験から「Subjectiveに捉える」をテーマに日本の自然を撮影。
自分だけの風景を何でもない場所で探し撮影している。
2022年 WORLD NATURE PHOTOGRAPHY AWARDS 2021(UK)。
2020年 第21回前田真三賞
公益社団法人 日本写真協会(PSJ)会員
https://rie-asada.com/
出展者 | 朝田理恵 |
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会期 | 2023年2月9日(木)〜2月15日(水) |
会場名 | ポートレートギャラリー |
会場の住所 | 〒1600004 東京都新宿区四谷1丁目7−12 日本写真会館5階 |
URL | https://rie-asada.com/subtleties.html |
※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。
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