
ソニーイメージングギャラリー銀座にて、映像作品展「G. F. E. G.」が開催される。
映像作品展は、作品展公募において15分以内の短編映像を募集し、ギャラリー側で出展者をマッチング、グループ展として開催し、今回で7回目となる。
本展覧会の出展者は「第15回作品展公募」において選ばれた、黒田教裕、Hidetoshi Koizumi・Ryuta Tomiyama、スギノユキコ、中山莉瑠の4組(5名)。
- 黒田教裕さんの作品からは、ひたすら繰り返される波紋の美しさにただただ見入る方もいるでしょう。時間を遡るような感覚を覚える方がいるかも知れません。
Hidetoshi Koizumi・Ryuta Tomiyamaの2人からなるユニットは、ひたすら前に進む映像が場面を転換しながら繰り返されていく映像を生み出しました。隣を歩いたり、すれ違ったりする人々が発生させる光は、まるで夜間飛行の機内から地上を眺めている時の無数の灯りのようです。
スギノユキコさんの作品では二人の旅人の最果てを目指す静かな旅が描かれます。どこか寂し気でありながら最後に訪れる特別な笑顔は「決して忘れない」と語っているかのようです。
中山莉瑠さんの作品は原発事故により生じた放射能の危険、そして地震により飲み水が途絶えた状況の中で、小さなたくさんの命を続けさせようと無心で手を尽くし続けた家族の言葉をひたすら記録しています。そしてこの作品は家族や地域の人たちの経験を広く共有する中山さんの行為そのものでもあります。
写真家の中には「“映像”は、ストーリーや効果音やカメラワーク等を使い、作り手が『見る人にそう感じさせたい』と考えている所に導くもの。それに対して“写真”はそうではない。見る人が感じたままに受け止めてほしい。」と語る人が少なくありません。今回の4組の映像作家の作品はその言葉を思い起こさせ、映像にも見る人が感じたままに受け止めるべき作品があることを知らせてくれます。観客の皆様それぞれが感じ、考え、そこから残る何かがあれば幸いです。
■展示概要
映像作品展「G. F. E. G.」
出展者:黒田教裕、Hidetoshi Koizumi・Ryuta Tomiyama、スギノユキコ、中山莉瑠
会期:2025年11月7日(金)〜11月20日(木)
時間:11:00〜19:00
会場:ソニーイメージングギャラリー銀座
| 出展者 | 黒田教裕、Hidetoshi Koizumi・Ryuta Tomiyama、スギノユキコ、中山莉瑠 |
|---|---|
| 会期 | 2025年11月7日(金)〜11月20日(木) |
| 会場名 | ソニーイメージングギャラリー銀座 |
| 会場の住所 | 〒1040061 東京都中央区銀座5-8-1 銀座プレイス6階 |
| URL | https://www.sony.co.jp/united/imaging/gallery/detail/251107/ |
※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。


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