【展示概要】
本展「地球のかけら」は、「日常のなかの生」をテーマに写真作品を制作している新進作家の山中が、“石”にフォーカスした新作だ。
今回の展示は景観の一部として普段目にしている石と、それらが生まれたであろう火山の写真で構成される。石は火山から噴き出したマグマが冷えて固まり、山のふもとや川を通って削られながら運ばれ、徐々に小さくなっていくことでできる。その過程を経て一つの石の大きさになるには、数万年から数千万年かかるといわれている。人間のもつ時間軸で考えると想像できないほど膨大な時間の積み重ねであるが、石ひとつひとつに着目することで、遥か遠い昔と現在までの時間軸がつながっていることを想像することができる。
またすべての石は模様や形が違っていて、全く同じものは存在しない。ひとつひとつの石に時間の積み重ねが克明に現れているのだ。
地中奥深くのマグマからうまれた石は「地球のかけら」である。
作品情報:インクジェットプリント24点、2022年制作
- 【作家プロフィール】
山中南実 / YAMANAKA Minami
1997年東京生まれ。日本写真芸術専門学校卒業。2021年春にオープンした自主ギャラリー「Koma gallery」の設立メンバー。Alt_Mediumでの「andante」(2019)や、Koma galleryにて個展を開催。「日常の中にある生」をテーマに作品を制作している。主な作品に「今日の花を摘む」「andante」がある。
【HP・SNS等】
HP:https://www.minamiyamanaka.com
Instagram:https://www.instagram.com/minamiyamanaka
【Koma gallery概要】
2021年春に恵比寿に開設された、若手写真家により共同運営される自主ギャラリー。メンバー内外の定期的な展示を中心に、様々なイベントを企画、運営している。メンバーは岩見芽依、植田真紗美、kimJu、栗森貴大、小山幸佑、藤林彩名、フジモリメグミ、山口美桜、山中南実の9名。
出展者 | 山中南実 |
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会期 | 2022年10月4日(火)〜10月16日(日) |
会場名 | Koma gallery |
会場の住所 | 〒1530062 東京都目黒区三田1-12-25 金子ビル201 |
URL | https://www.komagallery.com |
※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。
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