top 展覧会情報一覧東京都リタイア犬日記3本足で駆けた元アイメイト(盲導犬)の物語

リタイア犬日記3本足で駆けた元アイメイト(盲導犬)の物語

ソニーイメージングギャラリー銀座にて、内村コースケ作品展「リタイア犬日記3本足で駆けた元アイメイト(盲導犬)の物語」が開催される。

 

  • 「リタイア犬」とは、盲導犬を引退して奉仕家庭に引き取られた犬たちのことです。主人公「マルコ」は、そんなリタイア犬の一頭です。10歳でアイメイトとしての役目を終え、2019年9月から2023年10月に亡くなるまで、我が家で家庭犬として過ごしました。最初の出会いでマルコの優しい瞳を見た瞬間、私は写真家として、シャッターを切らずにはいられませんでした。以来、マルコと過ごした4年間の日々を、毎日欠かさず、日記のように写真に収めました。その集大成が本写真展です。

    リタイア犬としての日々の後半、マルコは病気で脚を1本失いました。それでも奇跡的な生命力で、我が家がある信州の高原を3本の脚で駆け回りました。底しれず優しく、そして強い犬でした。そんなマルコが私たち夫婦に向けてくれた愛は、広く普遍的な愛でもありました。

    「アイメイト」は、日本に11ある盲導犬育成団体のうち、「公益財団法人 アイメイト協会」出身の盲導犬の独自の呼称です。実際のアイメイトの働きぶりは、「盲導犬」という言葉から連想される「盲人を導く犬」とは違います。アイ=Iには「私」「目」「愛」の3つの意味が込められ、Mateは「仲間」という意味です。「私の目となる愛に満ちた仲間」であるアイメイトは、使用者である視覚障害者の心の拠り所でもあるのです。マルコは、そんな愛情を、私たちにも、散歩で出会う人や犬にも、別け隔てなく与えた「アイメイト」そのものでした。

    本写真展に先立って、この「リタイア犬日記」を写真絵本形式でまとめた作品が、大空出版「第5回 日本写真絵本大賞」で、毎日小学生新聞賞をいただきました。マルコの生き様が認められたのだと、大変嬉しく、そして誇らしく思います。受賞作を動画にした作品も会場で上映されていますので、そちらもぜひ、ご高覧ください。

    内村コースケ

 

■開催概要

内村コースケ「リタイア犬日記3本足で駆けた元アイメイト(盲導犬)の物語」

会期:2024年10月4日(金)~10月17日(木)

時間:11:00〜19:00

会場:ソニーイメージングギャラリー銀座

 

■プロフィール

内村コースケ(うちむら・こーすけ) 
1970年ビルマ(現ミャンマー)生まれ、東京育ち。外交官の父の転勤で少年時代をオタワ(カナダ)、ロンドンでも暮らす。早稲田大学第一文学部卒。中日新聞社に記者職で入り、カメラマン職に転身した後、東京新聞写真部でアフガン紛争の撮影・取材を経験。2005年よりフリーとなり、写真撮影と記事執筆の両方をこなす。そのころから犬を飼い始め、犬の撮影を得意分野の一つとする。愛犬雑誌での写真・記事の掲載多数。2011年に愛犬とともに長野県・八ヶ岳山麓に移住(2022年より同県浅間山麓に定住)。アイメイトの撮影・取材などを通じた「人と動物の絆」がライフワーク。日本写真家協会(JPS)正会員。

https://nd2studio.jp/index.php/kosukeuchimura/

展覧会概要

出展者 内村コースケ
会期 2024年10月4日(金)~10月17日(木)
会場名 ソニーイメージングギャラリー銀座
会場の住所 〒104-0061
東京都中央区銀座5-8-1 銀座プレイス6階
URL https://www.sony.co.jp/united/imaging/gallery/detail/241004/

※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。

 
 

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