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さなぎの中はだれも知らない

©︎Akemi Mure

ソニーイメージングギャラリー銀座にて、牟禮朱美 作品展「さなぎの中はだれも知らない」が開催される。

一般的な「思春期」というイメージに違和感を持った作者が、実際に思春期の少女らとの撮影から導き出した今の思春期像を提示。会場内では写真作品のほか映像作品も流れ、撮影時に戸惑った彼女らと同様、観る者も戸惑わせる仕掛けが作られる。

またこの展示に合わせ作品集も販売。作者は哲学者、谷川嘉浩との交流を重ね、作品集には、谷川のエッセイ「SNS写真の饒舌と思春期の沈黙、あるいは『自分を説明する』ことの恐れ」が収録されている。

  • ■ステートメント(抜粋)
  • ……数名を撮影したところで、制服が未完成な彼女らを外圧から守るさなぎにみえてきました。その制服は彼女らの押し黙る表現を助けます。みる側に一旦考えさせることを保留にさせる力があるからです。でも私たちはその「制服を着た少女」というイメージを容易にたどってはいけないはずです。彼女たちが戸惑ったように私たちも戸惑わなければいけません。差し出されたイメージを心地よく受け入れたのでは、したたかに戦略を組みながら垂れ流される映像を見ていることと同じだからです。……

 

■開催概要

牟禮朱美 作品展「さなぎの中はだれも知らない」

会期:2024年9月13日(金)~9月26日(木)

時間:11:00〜19:00

会場:ソニーイメージングギャラリー銀座

 

■プロフィール

牟禮朱美(むれ・あけみ)
鳥取県在住。植田正治氏との出会いから「写真する」をはじめる。

 

・受賞
2005年 2004年度ヤングポートフォリオ
2006年 ミオ写真奨励賞 優秀賞
2011年 2010年度ヤングポートフォリオ
2020年 関西御苗場レビュアー賞(服部滋樹氏/テラウチマサト氏)
2021年 ソニーワールドフォトグラフィーアワード日本部門 佳作

 

・主な個展

2000・2001年 Juna21「自己の在る光景」新宿ニコンサロン・ 大阪ニコンサロン
2005年「私的街景」コダックフォトサロン銀座
2023年「不在を確かめるために」境港市民図書館(内1点「わたしのともだち展3」ソニーイメージングギャラリーに参加)

 

・掲載誌
『日本カメラ』『日本フォトコンテスト』等

 

・収蔵先
清里フォトアートミュージアム
令和6年度鳥取県文化芸術活動支援補助金助成事業

展覧会概要

出展者 牟禮朱美
会期 2024年9月13日(金)~9月26日(木)
会場名 ソニーイメージングギャラリー銀座
会場の住所 〒104-0061
東京都中央区銀座5-8-1 銀座プレイス6階
URL https://www.sony.co.jp/united/imaging/gallery/detail/240913/

※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。

 
 

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