©️ 河合止揚
ある日西成で撮影していたら商店街の入り口に”青色の街”と書かれていました。それはこの商店街が正しく青色申告で納税しているという意味なのですが、頭の中で青色の街をBLUESの街(悲しみ、憂うつ)と解釈し大阪を撮る上でのタイトルにしています。
撮影する上ではできるだけ大阪らしい記号(道頓堀のグリコの看板や通天閣等)を入れないで大阪を表現できないかと考えています。(実際はむずかしい、、、。)
見た人に何かを想像させたり、感じてもらえる写真が撮れたらと思っています。
河合止揚
<ギャラリーより>
写真には、普段見慣れて視線を止めることなく流れていってしまうものにあらためて光を当てる力があります。
自分の知っているはずの大阪が、あらためてよく見るとこんなに味わいのある町だったかと、河合さんの手焼きされたモノクロプリントを見るたびに感じます。
いま大阪は、2025年の大阪万博を見据え、大阪市の中心市街地・周辺の大規模な再開発計画が進んでおり、都市の風景が大幅に変貌を遂げようとしています。
しかしそこに暮らす人々を含め、大阪人のDNAのようなもの、人間の本質的なものは時代や街が変わっても、余り変わらないのかもしれません。
河合の眼差しを通して、知っているはずなのに知らなかった大阪の表情を再発見するような、見る楽しさにあふれた写真をぜひ多くのかたにご覧頂きたいと思います。
古いもの、新しいものがミックスした、今の大阪の姿を伝える風景をどうぞご高覧ください。
<河合止揚 略歴>
河合 止揚(カワイ シヨウ)
アトリエ リベラ/河合止揚 写真事務所
1965 大阪生まれ
1988 大阪芸術大学卒業芸術学部 写真学科卒業(有野ゼミ研究室賞)
1989 個展「虚ろな部屋」 リトル・ギャラリー [大阪]
1993 個展「ベトナム」 ギャラリー・イシス [京都]
1998 河合止揚 写真事務所「アトリエリベラ」開設
2000 個展「華僑の故郷、福建省」 ホリウチギャラリー [大阪]
~2003 日本建築協会「建築と社会」誌 表紙撮影担当
2005 個展「台湾、香港、大阪」 ギャラリーkai [大阪]
2019 個展「大阪」 ギャラリー・ソラリス [大阪]
現在、建築写真、フィルムよる大阪、アジア撮影を中心に活動
出展者 | 河合止揚 |
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会期 | 2022年5月31日(火)〜6月5日(日) |
会場名 | ギャラリー・ソラリス |
会場の住所 | 〒5420081 大阪府大阪市中央区南船場3-2-6 大阪農林会館B1F |
URL | https://solaris-g.com/portfolio_page/220531/ |
※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。
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