植物の点描画を思わせる粗粒子によるモノクロゼラチンシルバープリント40点を展示
<コメント>
いつも住宅街の路上で見かける草花。どれも同じようで、特別な印象もなかった。
静物の写真を撮りたいと思い、アレンジや物の配置などが不得手なので、庭の身近な雑草を撮り始めた。実際に生えている場所で、そのままの姿で、きちんと黒バックを配してみると、雑草たちは思いのほか不思議な形をしていた。ツタやシダ、ドクダミなど、日陰にある植物ほど面白かった。
ある時、夕暮れの暗い背景に浮かび上がる草木が、より美しい輪郭を見せている事に気づいた。光は出来るだけフラットに、全体の陰影を消す事で、逆に植物自体が持つ僅かな陰影とテクスチュアが、絶妙な立体感を生んだ。さらに、銀塩粗粒子のマチエールは、リアル過ぎて写り過ぎてしまう写真から離れ、まるで乾燥させた植物標本(Herbarium/ハーバリウム)のような、抽象的でグラフィカルな写真になった。
「Monochrome + Herbarium」、それが「Monorium」の由来である。
出展者 | 鈴木知之 |
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会期 | 2023年7月19日(水)〜7月30日(日) 12:00~18:00(月・火曜日休館) |
会場名 | Gallery E&M nishiazabu |
会場の住所 | 〒106-0031 東京都港区西麻布4-17-10 |
URL | http://www.takeuchi-studio.jp/gallery_em/ |
※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。
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