立木義浩 写真展が2会場で同時開催される。KKAGでは『Ko・So・A・Do』「過去はひとつの異國である」ハートレー、Jam Photo Galleryでは『Ko・So・A・Do』「一瞥の足跡」を展示。
- 立木義浩 写真展『Ko・So・A・Do』「過去はひとつの異國である」ハートレー
Kiyoyuki Kuwabara Accounting Gallery
2022年8月17日(水)〜9月3日(土)
入場無料、最終日9月3日は18時閉館
東京都千代田区東神田1-2-11 アガタ竹澤ビル405
☎03-3862-1780
http://kkag.jp- 日本を代表する写真家の一人として広告・雑誌・出版など幅広い分野で活躍し、女性写真の分野を中心に数多く著名人を撮影してきた立木義浩氏。ポートレート写真と並行して、立木氏はこれまで世界中でスナップ写真を撮り続け、いまも多くの作品を世に送り出しています。本展では立木氏が近年世界各地で撮影した珠玉のスナップ写真約20点を展示します。
立木義浩 写真展『Ko・So・A・Do』「一瞥の足跡」
Jam Photo Gallery(東京・目黒区)
会期: 2022年8月16日(火)〜 8月28日(日)12:00 – 19:00(日曜 17:00まで)
休廊日: 月
東京都目黒区目黒2-8-7鈴木ビル2階B号室
☎050-5438-2134
https://www.jamphotogallery.com/- 作家コメント
- 「旅先で撮りそこねた写真は、網膜が記憶している。ときにそれを思い出させる悪魔の囁きが聞こえる。あのときモノにしていれば......と。いやな奴だ。
- そしてまた、いつまでたっても個人的に気になる写真がある。 撮影の瞬間の、その場の状況も目に浮かぶ。撮って選んだものは、撮れなかった、あるいは、撮ったけれど選ばれなかったものの氷山の一角にすぎない。写真を選ぶ作法、フォト・リテラシーは、身体的で直感を必要とする。 才知やウィットは、写真の中にこそほしい。写真は、自己表現ではなく、宇宙的世界の豊かさを表す。
-
- あちこちの外国で、どんなに無我夢中で写真の日々を送ったところで、すべて断片に過ぎないのは、群盲象を撫でるに似て、全貌を見渡せない証しなのだ。写真は大きな世界の一部として撮られるからこそ、断片の凄さが際立つ。自分の視野の限界を世界の限界だと決めつけないことも大事だが、それは、かんたんなようでいて、むずかしい。
今回の展示プリントは、デジタルネガをつくり密着銀塩プリントしたものと、スキャンデータからデジタル・プリントした 2 種類を、ご覧いただく。」
【写真家プロフィール】
立木義浩(たつき よしひろ)
1937年、徳島県・徳島市の写真館に生まれる。
1958年、東京写真短期大学(現・東京工芸大学)技術科卒業。
その後、広告制作会社アドセンター設立時にカメラマンとして参加。
1965年『カメラ毎日』で掲載された『舌出し天使』が話題となり、一躍世間の注目を集める。
1969年、フリーランスに転身。女性写真の分野を中心に、多く著名人を撮影。同時に世界中でスナップ写真を日常的に撮り続け、多くの作品を世に送り出す。その他、広告・雑誌・出版など幅広い分野で活動し、現在も現役カメラマンとしてシャッターを切る。
主な受領歴に、日本写真批評家協会新人賞(1965年)、日本写真協会賞年度賞(1997年)、日本写真協会賞作家賞(2010年)、文化庁長官表彰(2014年)などがある。
[近年展覧会]
2018 銀座channel 「白と黒の協奏曲」
2018 原宿BOOKMARK「舌出し天使 A FALLEN ANGEL」
2019 上野の森美術館 「時代」
2019 LEICA GALLERY 「まばたき」
2020 KKAG (Kiyoyuki Kuwabara Accounting Gallery) 「Afternoon in Paris/昼下がりのパリ」
2021 フジフイルム スクエア「遍照」
[主な著書]
1971 『GIRL』『私生活/加賀まりこ』
1980 『MY AMERICA』
1990 『家族の肖像』
1998 『東寺』
2001 『KOBE・ひと』
2007 『ありふれた景色』
2012 『小女』『Tōkyōtō』
2013 『étude』
2014 『Yoshihiro Tatsuki 1~8』
2016 『動機なき写真』
2018 『舌出し天使A FALLEN ANGEL』
2019 『20C』など他多数
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