相模原市が収蔵する江成常夫氏の作品展を、令和4年7月30日(土)から8月21日(日)まで相模原市民ギャラリーで開催する。ヒロシマとナガサキが受けた原爆被害による遺品や遺構をおさめた作品を通し、平和について考えることができる写真展となる。
相模原出身の写真家・江成常夫氏は、一貫して「負の昭和」をテーマに制作を続けてきた。
戦争花嫁、中国戦争孤児、戦地となった太平洋の島々といった被写体を撮り続ける傍ら、原爆被害を受けた広島や長崎の遺構、被爆者たちの遺品もまた、江成氏の被写体となり続けた。
それらは長い年月をかけて編まれた後に作品として令和元年に発表され、その後、本市の収蔵美術品として寄贈を受けた。
世界で唯一原爆の被害を受けたわたしたちにとってそれは大きな意味を持つものであり、また「負の昭和」をテーマとしてきた作家の集大成とも言える被写体といえる。
大きな犠牲を伴って得た今日の平和について、問い直す機会となる写真展となりそうだ。
- 会期:令和4年7月30日(土)~8月21日(日)
時間:午前10時~午後6時 ※水曜日休館
費用:無料
会場:相模原市民ギャラリー 展示室(中央区相模原1-1-3 セレオ相模原4階)
https://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/kankou/bunka/1022300/gallery/1003579.html
※専用駐車場はありません
※お車でご来館の際は、隣接の市営駐車場をご利用ください(有料 30分150円 )
(1)ギャラリートーク ※事前申込制
江成常夫氏に自身の作品について語ります。
日時:8月6日(土) 午後2時~3時30分
会場:相模原市民ギャラリー 会議室
定員:30名(先着順)
申込:相模原市民ギャラリーへ電話 042-776-1262
トーク映像は後日YouTubeにて公開します。
https://www.youtube.com/channel/UCZSGUbrh5TwvMnPTgaRKiKA
(2)対談映像の公開
美術史家の伊藤俊治氏と江成常夫氏による、本作を巡る対談の様子を公開します。
公開は8月上旬頃を予定しています(同一映像は作品展でも上映します)。
https://www.youtube.com/channel/UCZSGUbrh5TwvMnPTgaRKiKA
【プロフィール】
江成常夫(えなり・つねお)
1936年相模原市生まれ。毎日新聞社を経て、1974年フリーに。渡米後、「戦争の昭和」をテーマに戦後、日本人の精神性を問い続ける。現在、九州産業大学名誉教授。主な写真集・著作に『花嫁のアメリカ』『シャオハイの満州』『記憶の光景・十人のヒロシマ』『レンズに映った昭和』『鬼哭の島』『被爆 ヒロシマ・ナガサキ いのちの証』などがある。主な受賞歴に第6回木村伊兵衛賞、第4回土門拳賞、第37回毎日芸術賞などがある。紫綬褒章、旭日小綬章などを受章。
伊藤俊治(いとう・しゅんじ)
1953年生まれ。美術史家・美術評論家。美術史・写真史・美術評論・メディア論などを中軸としつつ、建築・デザインから音楽・映画まで、20世紀・21世紀文化全般にわたる旺盛な評論活動を展開。現在、東京藝術大学名誉教授。
【関連リンク】
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000096.000072959.html
出展者 | 江成常夫 |
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会期 | 2022年7月30日(土)~8月21日(日) |
※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。
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