コシナは、フォクトレンダー MACRO APO-ULTRON 35mm F2 Xマウントを8月に発売する。
MACRO APO-ULTRON 35mm F2 Xマウントは、富士フイルムXマウント専用の交換レンズだ。APS-Cサイズのイメージサークルをカバーする大口径のマニュアルフォーカス標準マクロレンズで、光学設計は富士フイルムXシステムカメラのイメージセンサーに最適化されている。
本レンズは電子接点を搭載し、富士フイルムの情報開示によりレンズとボディ間で信頼性の高い電気通信を実現している。
電気通信対応のボディと最新ファームウエアの組み合わせによりExif情報、フォーカスチェック、撮影距離連動表示に加え、特定の機種ではボディ内手ブレ補正やパララックス補正にも対応。
電気接点非対応機種に装着する場合には、カメラの設定でレンズ無しレリーズを“許可”にすることで、絞り優先オートでの撮影が可能になる。
レンズ構成は、6群9枚構成のうち異常部分分散ガラス3枚を使用する最新の光学系を採用。アポクロマート設計による色滲みのない自然な発色に加え、開放F値F2というマクロレンズとしては異例の大口径でありながらコンパクトなスタイルに仕上げている。
ピント調整には、前4群6枚を前後させるフロントフォーカス方式を採用。光学系全体を繰り出す方式と比較して伸長を短くすることを可能としながら、オートフォーカスのレンズではモーターによる駆動の困難な質量をもつレンズ群を前後させることで、遠距離から近接まで安定した画質を確保している。
絞り羽根は、ボケの形状に配慮した10枚構成で1/3ステップのクリック付き。絞りのメカニズムには、フォクトレンダーのVMマウントやミラーレスマウント用レンズと同様に、絞りリングが絞り羽根の開閉に直結した機構を採用。
総金属製の鏡筒内でレンズ群が繰り出されるマニュアルフォーカスの心地よい感触とともに、絞りの開閉でもメカニズムをダイレクトに操作する手応えを味わえる。
最短撮影距離は0.163m(撮影倍率1:2)で、その場合の被写体からのワーキングディスタンスはフード装着時で0.06m(レンズ先端から0.08m)。近接撮影効果によるピントの浅さに加え、大口径マクロ特有の大きなボケ味を活かした撮影の可能性が拡がる。
本レンズはマクロ領域だけでなく、テーブルフォトからポートレイトや風景まで、被写体までの距離にかかわらず安心して使える画質を持つことから、マクロ撮影へのチャレンジだけでなく、初めての単焦点レンズとしてもお勧め。近接撮影時に被写体への影を作りにくいコンパクトな専用ネジ込みフードが付属。
- 【主な特長】
■富士フイルムX マウント専用設計
■電子接点によるボディとの情報通信
■高い剛性感と耐久性の、総金属製鏡筒
■確実なピント操作が可能なマニュアルフォーカス
■メカニカル直結操作の絞りリング
■10枚羽根虹彩絞りによる、美しいボケ味
■最大撮影倍率1:2 最短撮影距離0.163m
■アポクロマート設計による忠実な色再現
MACRO APO-ULTRON 35mm F2 X-mount
発売:2022 年8月発売予定
価格:¥93,000(専用ねじ込みフード付属・税別)
メーカー:株式会社コシナ ☎0269-22-5106
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