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ドイツ・ウェッツラーのエルンスト・ライツ・ミュージアムにて、アンディ・サマーズ写真展「A Certain Strangeness」を開催

2022/07/01

スティング、スチュアート・コープランドとともにロックバンド「ポリス」のメンバーで、著名なミュージシャンであり写真家としても活躍するアンディ・サマーズが、これまでに撮影した作品を一堂に展示する写真展「A Certain Strangeness」を、ドイツ・ウェッツラーのエルンスト・ライツ・ミュージアムにて2022年7月28日から10月5日まで開催する。
 
アンディ・サマーズは1942年にイギリス・ブラックプール生まれ。多彩な才能の持ち主である同氏は音楽のみならず写真にも情熱を注いでおり、40年以上にわたって両分野の第一線で活躍を続けている。
 
写真については、10代の頃にビーチフォトグラファーとして小遣い稼ぎをしていたが、1979年にロックバンド「ポリス」の一員としてツアーに出た際に再びカメラを手に取り、コンサートの観客の熱狂的なエネルギーやツアーで巡る街の鼓動、夜の街歩きで出会う風景を撮影するようになった。そしてそれらの写真は瞬く間に、「音楽に勝るとも劣らない優れたビジュアル表現作品」として認知された。
 
今回の写真展ではボリビア高原から東京の路地裏まで、同氏が訪れたさまざまな場所で撮影した作品を展示する。鋭い視点でディテールまでシュールに描き出されたそれらの作品には、夜に溶けゆくマジックモーメントや一瞬の間に消えゆく不思議な瞬間が収められている。
 
同氏が過ごした日々がミニマルな構図と魅力的なストーリーを特徴とするモノクロのビジュアル表現で濃密に記録され、独特の視点からの数々の情景を追体験することができる。
 
そして、サマーズが所属していた伝説のバンド「ポリス」のリアルな姿に迫った作品の展示へと続く。同氏は1977年にギタリストとして「ポリス」に参加。その後、メンバーであるスティングやスチュワート・コープランドとともに多大な影響を与えたイギリスのニューウェーブバンドとして音楽史に名を刻むことになった。「ポリス」での活動の様子を撮影した作品のほかツアーバスに乗ったメンバーと流れ去る車窓の風景、公演の合間の休憩時間にリラックスした姿を見せるメンバーなど、バンドの舞台裏を撮影した作品もお披露目されている。
 
彼はこれまでに、『Throb』(1983年)、『Light Strings』(2004年)、『I’ll Be Watching You』(2007)、『Desirer Walks the Street』(2009年)の4冊の写真集を出版。また、「ポリス」の歴史を綴ったドキュメンタリー映像作品『Can’t Stand Losing You』、自伝『One Train Later』(邦題『アンディ・サマーズ自伝 ポリス全調書』、2006年)、さらには短編小説集『Fretted and Moaning』(2021年)も手がけている。
 
アンディ・サマーズは「ポリス」が2008年に活動を終了した後はソロで音楽活動を続けている。愛用するカメラは、親友である写真家のラルフ・ギブソンに薦められて使い始めた「ライカM4-2」。今回の写真展はヨーロッパ各地で開催される予定。また、それと並行してアンディ・サマーズは2022年から2023年にかけて同じくヨーロッパ各地で「Harmonics of the Night」と銘打ったマルチメディアショーを開催予定。
 
写真展「A Certain Strangeness」についての詳細は、エルンスト・ライツ・ミュージアムのウェブサイトからご覧いただける。
www.ernst-leitz-museum.com

 

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