Photo & Culture, Tokyo
コラム
top ニュースピックアップ新進写真家発掘のためのフォトコンテスト「ZOOMS JAPAN 2026」グランプリ・準グランプリが決定

新進写真家発掘のためのフォトコンテスト「ZOOMS JAPAN 2026」グランプリ・準グランプリが決定

2026/02/26

 一般社団法人カメラ映像機器工業会(CIPA)が主催するカメラと写真映像のワールドプレミアショー「CP+」は、日本の写真家の国際的な活躍を応援するフォトコンテスト「ZOOMS JAPAN 2026(ズームス・ジャパン)」の受賞作品として、グランプリは丹野雄二「身土不二」、準グランプリは濱 未亜「日常イズワンダー」を選出した。 

 

受賞作品は2026年2月26日から3月1日までパシフィコ横浜で開催する「CP+2026」の会場で展示。2026年10月にパリで開催される写真映像機器ショー「Salon de la Photo(サロン・ドゥ・ラ・フォト)」の会場でも展示される。また、受賞者は「Salon de la Photo」開催期間中、現地パリに招待され、フランス写真界関係者と交流をはかる予定だ。 

 

ZOOMES JAPAN 2026 グランプリ

丹野雄二「身土不二」

 

  • 受賞者のコメント
  • この度は、グランプリにご選出いただき、誠にありがとうございます。 自身にとって初めて手にする受賞ということもあり、驚きとともに大きな喜びを感じております。 本作品を選出してくださった審査員の皆様、そして撮影のきっかけと舞台を与えてくださった楠クリーン村の皆様、制作に関わってくださった方々や日頃支えてくれている友人たちへ、心より感謝申し上げます。 この撮影は、これで終わりではなく、これからも続いていくものです。 彼らの歩む旅路と、その先に広がる景色を見つめ続けていくことを、とても楽しみにしています。 今回の結果に驕ることなく、 これからも真摯に写真と向き合い、作品を撮り続けていきたいと思います。 

 

準グランプリ

濱 未亜「日常イズワンダー」

 

  • 受賞者のコメント
  • 私は写真を始めてからずっと1人でも多くの人に私の写真を見てもらいたい 
  • 世界中の人に私の作品を見て知ってもらいたいと思っています。 
  • そして私の写真が街中で大きく広告として展示されるようになりたいと思っております。 
  • フランスのみなさんに私の写真を見てもらえるのが今から楽しみです︕ 
  • ユニークな奴だぜ︕て思ってもらえたら嬉しいです♡ 

 

  • ■総評
  • 今年のZOOMS JAPAN審査員の目に特に際立って映ったのは、時間、文化的アイデンティティ、個の自立、そして人間と環境との関係といったテーマを中心に据えた、5人の写真家による卓越した作品でした。
  • 明森弘和の作品は、花のライフサイクルに焦点を当て、枯れゆき、消えゆく姿を捉えています。その写真は無常観を喚起し、静物写真という枠を超えて展開する、時間についての詩的な省察を提示しています。
  • 奥西優子の写真は、沖縄における日本文化とアメリカ文化の共存を探求しています。日本とアメリカ双方に由来するハイブリッドな対象物を用いた彼女の静謐なスティルライフは、第二次世界大戦後のアメリカの影響によって生まれた深い文化的融合を浮かび上がらせます。スパム缶と折り鶴といったオブジェクトの並置は、沖縄の変化し続ける文化的アイデンティティについて、鑑賞者に思索を促します。
  • 史晨白のエレガントな作品は、かつて工場を中心に栄えたコミュニティへの郷愁を探求するものです。近代的な都市化のために閉鎖された祖母の住んでいた地区を再訪し、色彩と光に富んだ写真で、かつて活気に満ちていた共同体の名残を捉えています。これらのイメージは静けさを湛えながらも、背後にそびえる現代的な高層ビル群が、時間の不可逆的な流れを示唆しています。
  • 丹野雄二の写真は、スピード感あふれる都市生活とは対照的に、自然との調和の瞬間を映し出しています。彼の繊細な作品は、「身土不二」という思想を反映し、環境とのより深いつながりや内省を促します。そのイメージは、富に対する従来の価値観に疑問を投げかけると同時に、私たちが土地にどのような影響を与え、どのように関わっているのかを問い直します。
  • 最後に、濱未亜の作品は、活気あふれる都市空間にユーモアをもたらします。彼女のセルフポートレートでは、都市の風景の中で時に予想外のポジションに身を置く自身の姿が描かれ、そこから彼女の自立心や、個人が周囲の環境に与えうる影響が表現されています。さまざまな役割へと変身することで、濱は都市の中における自身の強い存在感を示しています。
  • 本賞を通じて紹介されたこれらの作品は、現代日本写真に見られる多様な創造的アプローチを観察する新たな機会を私たちに与えてくれました。とりわけ、これらのアーティストの作品においては、アイデンティティと「時間」という概念の重要性が、最も優先されるテーマとなっています。
LES ZOOMS/ZOOMS JAPAN
審査統括責任者 サイモン・エドワーズ

 

【関連リンク】

https://www.cpplus.jp/zoomsjapan/works2026/

関連記事

PCT Members

PCT Membersは、Photo & Culture, Tokyoのウェブ会員制度です。
ご登録いただくと、最新の記事更新情報・ニュースをメールマガジンでお届け、また会員限定の読者プレゼントなども実施します。
今後はさらにサービスの拡充をはかり、より魅力的でお得な内容をご提供していく予定です。

特典1「Photo & Culture, Tokyo」最新の更新情報や、ニュースなどをお届けメールマガジンのお届け
特典2書籍、写真グッズなど会員限定の読者プレゼントを実施会員限定プレゼント
今後もさらに充実したサービスを拡充予定! PCT Membersに登録する