ケンコー・トキナーから、星景写真向け・レンズ後面に使用するシートタイプのソフトフィルター「リア プロソフトン」単品が2025年7月18日に発売される。希望小売価格はオープン価格。
夜空に輝く星々の明るさや色を写真で表現するために欠かせないのがソフトフィルターだ。数あるソフトフィルターの中でも、星空撮影の定番として使用されてきたのが、Kenko「プロソフトン」だ。
「リア プロソフトン」は、プロソフトンの加工をフィルムに採用した、シートタイプのソフトフィルター。レンズの後面(リア)に装着するタイプで、レンズの前にねじ込み式のフィルターを装着できない超広角レンズでも使用できる。ポリエステル素材のため、カッターやハサミでカットして、レンズのリアフィルターホルダーに装着するか、レンズ後面に両面テープで貼り付けて使用する。
- ■特長
▼明るい星をにじませて、星座を際立たせる
肉眼でハッキリ見える星座も、デジタルカメラではシャープに写り過ぎ、星の明るさや色が分かりにくくなってしまう。「リア プロソフトン」を使用すれば、明るい星がにじみ、星々の明るさや色の違いを明確にし、星座を際立たせることができる。
▼リアタイプなので星が楕円になりにくい
リア プロソフトンはレンズのリア(後面)に使用するシートタイプなので、レンズの前にねじ込み式のフィルターが装着できない超広角レンズでも使用できる。また、ねじ込み式のソフトフィルターを広角レンズに使用すると、画面周辺の明るい星が放射状に伸びてしまうが、リア プロソフトンは放射状の伸びがほとんど気にならない。
▼3種類のソフト効果の強さ
ソフト効果の強さが異なる3種類がある。No.050が効果弱、No.100が効果中、No.150が効果強だ。レンズの焦点距離が長いほどにじみが大きくなる。また夜空が暗いほどソフト効果は強く出る。使用するレンズやシチュエーションによって、好みの効果のソフトフィルターを選べる。
No.050は、ねじ込み式フィルター「PRO1D プロソフトン クリア」位の弱めのソフト効果。地上の景色のシャープさを損ないたくない場合や、大きくプリントする場合にオススメ。レンズの焦点距離によって効果の出方が変わるので、標準レンズくらいの焦点距離ならこのフィルターでもソフト効果が大きく現れる。
No.100は、ねじ込み式フィルター「PRO1D プロソフトン[A]」相当のスタンダードなソフト効果。
超広角レンズや対角魚眼レンズで撮影し、鑑賞サイズが小さい場合(例えばスマートフォンで眺めるような、SNSへの投稿など)にはもう少し強い効果が良いかもしれない。
No.150は、ソフト効果が強いため暗い星の写りが悪くなってしまうが、明るい星は大きくなり、星の色もよく分かるため、SNSへの投稿に向いている。
- ▼使用方法
レンズ後端形状に合わせてカッターやハサミでカットする。
リアフィルターホルダーを装備したレンズの場合はホルダーに装着する。
リアフィルターホルダーのないレンズの場合はレンズ後面に両面テープで貼り付けて使用。
▼サイズ
ソフト加工部分:約52×54mm
フィルム本体:約57×60mm
厚み:0.18mm
■製品情報
「リア プロソフトン」
発売日=2025年7月18日
希望小売価格=オープン価格(オンラインショップ価格:5,480円)
【関連リンク】
https://www.kenko-tokina.co.jp/imaging/filter/soft/rear_prosofton.html
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