沢渡朔「AWA no HIBI」©Hajime Sawatari
東京青山のAkio Nagasawa Gallery Aoyamaで沢渡朔「AWA no HIBI」が開催される。
沢渡朔は、一人の女性モデルと向き合い、現実とも虚構とも取れない、そのあわいの中で作品を制作してきた。今回は、昼下がりの午後、自宅で過ごす一人の女性をテーマに作品を制作している。
よそゆきではない素顔の女性が見せる仕草や表情。実際にはフィクションでありながら、ノンフィクションの姿を借りるのは、その虚構の向こう側にある一片の現実世界の輝きを捕まえるためだろう。画面の中に漂う現実と虚構の往来に、観客は戸惑いながらも引き込まれていくに違いない。写真作品だけが持つこの特性を沢渡は巧みに操っている。
本展にあわせて、Akio Nagasawa Publishingより同名の写真集も刊行される。
- ■展覧会情報
沢渡 朔「AWA no HIBI」- モデル:渡辺万美
会期:2025年4月10日(木)〜5月17日(土)
時間:11:00〜13:00/14:00〜19:00
休廊日:日曜日〜水曜日、祝日
会場:Akio Nagasawa Gallery Aoyama
住所:東京都港区南青山5-12-3 Noirビル2F
■写真集
沢渡 朔『AWA no HIBI』
発行日:2025年4月10日
出版社:Akio Nagasawa Publishing
仕様:29×210mm、ハードカバー、96頁
価格:6,600円(税込)
■プロフィール
沢渡 朔(さわたり・はじめ)
1940年東京生まれ。日本大学芸術学部写真学科在学中より写真雑誌等で作品発表を始め、日本デザインセンター勤務を経て、1966年よりフリーの写真家として活動。
ファッション・フォトグラファーとして活躍する傍ら、『カメラ毎日』を初め数々の雑誌で作品を発表。不思議の国のアリスを題材にした「少女アリス」(1973)や、イタリア人ファッションモデルを撮影した「ナディア」(1973)やなど数々の傑作を生み出し、その後も第一線で活躍を続けている。
主な作品集に『NADIA 森の人形館』『少女アリス』(73)、『密の味』(90)、『60's 』『60's 2』(01)、『kinky』(09),『Nadia』('16)。
【関連リンク】
https://www.akionagasawa.com/jp/gallery/current-exhibition/aoyama/?srsltid=AfmBOoq4DEacgx8uqssJ6oJVJ6JjmBpKu2CGOih-ChEbudYVaf6FlPN_
出展者 | 沢渡 朔 |
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会期 | 2025年4月10日(木)〜5月17日(土) |
会場名 | Akio Nagasawa Gallery Aoyama |
※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。
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