マイケル・ケンナ「旅路の記憶」©Michael Kenna
何必館・京都現代美術館でマイケル・ケンナ「旅路の記憶」が開催される。
マイケル・ケンナはアメリカを拠点に、世界を旅しながら撮影を続ける写真家だ。イギリスに生まれ、ロンドン芸術学校を卒業後渡米、写真家としての活動を始める。訪れた国は世界40ヵ国以上に及び、開催された展覧会は500を超え、現代を代表する写真家の一人として知られている。
人影のない霧の立つ早朝、静まり返った夜の時間、写真家はカメラの露光時間を利用して、微細な光をゆっくりと積み重ね、日常とは異なる柔らかな情景をフィルムにおさめる。また、同じ場所へ何度も訪れ撮影するプロセスにおいて、異国の地における旅の記憶としてイメージを留める。
彼が「絶望的な美しさ」と敬愛する北海道においては、屈斜路湖畔にある一本のミズナラの老木に魅了され、伐採されるまでの7年の間繰り返し訪れ、地域の住民からは「ケンナの木」と呼ばれ親しまれた。「水墨画の精神性に近く、視覚的な俳句のようなものだ」と語るマイケル・ ケンナの作品には、大地、海、樹木、建造物、そのとりまく空間に写真家の眼差しが息づいているようだ。本展では、50年に及ぶ旅の軌跡を、厳選されたサイン入りオリジナルプリント約60点で構成する。
- ■展覧会情報
マイケル・ケンナ「旅路の記憶」
会期:2025年4月12日(土)~6月29日(日)
時間:10:00〜18:00(入館は17:30まで)
休廊日:月曜日
会場:何必館・京都現代美術館
住所:京都府京都市東山区祇園町北側271
【関連リンク】
http://www.kahitsukan.or.jp/frame.html
出展者 | マイケル・ケンナ |
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会期 | 2025年4月12日(土)~6月29日(日) |
会場名 | 何必館・京都現代美術館 |
※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。
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