セイコーエプソンのプリンターやプロジェクター4機種が国際的なデザイン賞「iF Design Award 2022」を受賞

セイコーエプソン株式会社（以下 エプソン）が国内外で販売しているプリンターやプロジェクター4機種が、世界的に著名なデザイン賞「iF Design Award 2022」（インダストリー・フォーラム・デザイン・ハノーバー主催）を受賞した。
 
1953年に創設された「iF Design Award」は、68年以上にわたって革新的な工業製品デザインを選定し、現在では最も権威のある賞の一つとして国際的に認知されている。この賞は、実用性、技量、革新度、環境への配慮、機能性、使い勝手、安全性、美しさ、ユニバーサルデザインといった多岐にわたる選定基準をクリアしたものだけに与えられるものだ。今年は、世界中から132人もの専門家が審査を行い、57の国・地域から11,000件ものエントリーがあった。
 
【受賞デザイン】
■測色器 SD-10
自社開発の新技術、MEMS Fabry-Perot Tunable Filter（MEMSファブリ・ペローチューナブルフィルタ）搭載により高精度、小型化、低価格を実現した測色機。印刷工程で手間のかかっていた目視による色合わせ作業をデジタル化し、スマホ・クラウドサービス連携により色情報を一元管理することでスムースな印刷工程を実現した。また、ポケットサイズまで小型化されたことで手軽に持ち運べ、客先などいつでもどこでも測色可能。

・デザインのポイント
可搬性と操作性という、この2つを高めるために極限まで削ぎ落したシンプルな造形を追求した。ディテールの仕上げにもこだわり、光学機器としてのクオリティーの高さを感じていただける色、質感を実現している。
 
■デジタル捺染プリンター Monna Lisa ML-64000
ハイブランドの画質要求に応える大型捺染プリンター。最大1.8m幅までの布に直接印刷が可能。高さ2.4m✕6m幅の本体サイズは建築的な柱と梁を表現し堅牢感を高めながら、中央の大きな窓から印刷状況が確認できるデザインとした。捺染市場でアナログ印刷からデジタル印刷へ移行し環境負荷の低減を実現する。

・デザインのポイント
本体色は生産現場での使用に適した堅牢感があり、汚れが目立たないグレー色を採用し、エプソンコーポレートカラーのアクセントと共に特徴的な配色としている。
 
■ホームプロジェクターEH-LS11000W / EH-LS12000B（国内型番：EH-LS12000） 
新開発のレーザー光源を搭載したハイエンドホームプロジェクター。新エンジンによる明瞭な4K画質により、明るいリビング環境でも迫力のシネマ体験を日常的に楽しめる。

・デザインのポイント
リビング環境に美しく調和するため、均整の取れたシンメトリーデザインとし、シンプルでクリーンな外観にこだわった。塊感のあるフォルムに対し、レンズ周りを彫刻的に削いだような造形にすることでハイパフォーマンス機種としての力強さを表現した。また、ハイエンド機種としてお客様に所有の満足感を感じていただくために、レンズ周りのリングに金属蒸着処理を施したほか、本体の表面処理も壁紙調のテクスチャーを施すことで質感を向上させている。
 
■プレゼンテーションシステムELPWP10 / ELPWP20
PC画面をワイヤレスでディスプレイ機器に送信できるプレゼンテーションシステム。PCにトランスミッターを接続し、画面上のアイコンをワンクリックするだけで簡単に映像をディスプレイ機器に送信できる。1人の画面のみでなく最大4人の画面を同時にディスプレイ機器に表示できるため、複数の資料を活用した会議やワークショップが行える。このシステムを導入することで、1人が一方的にプレゼンテーションをする会議から、参加者同士のコラボレーションを重視し、ビジネスの創造性を高める会議スタイルへの移行を加速する。

・デザインのポイント
丸みをおびたフォルム、グラデーションに光るLEDによって、触れたくなるような親しみやすさと目に見えない無線の広がりを表現した。初めて使うユーザーの心理的なハードルを下げるデザインを目指した。
 
【関連リンク】
https://press.epson.jp/s/pdf/2022/220513_2.pdf

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