top 本と展示展覧会ピックアップコミュニケーションギャラリーふげん社で飯沢耕太郎『猫島からの帰還』刊行記念 高橋克之挿画展が開催

コミュニケーションギャラリーふげん社で飯沢耕太郎『猫島からの帰還』刊行記念 高橋克之挿画展が開催

2025/01/23

©Katsuyuki Takahashi

 

東京目黒のコミュニケーションギャラリーふげん社で飯沢耕太郎『猫島からの帰還』刊行記念 高橋克之挿画展が開催される。
 
飯沢耕太郎は、1954年宮城県生まれの写真評論家/きのこ文学研究家/詩人。1977年日本大学芸術学部写真学科卒業、1984年筑波大学大学院芸術学研究科博士課程修了。学生時代から『現代詩手帖』に投稿しながら詩の活動を始め、1996年『写真美術館へようこそ』(講談社現代新書)でサントリー学芸賞を受賞した同年、第一詩集『茸日記』(三月兎社)を刊行した。その後写真評論の仕事に追われていたが、コロナ禍以降に詩人としての活動が活発化し、2022年に第二詩集『完璧な小さな恋人』(ふげん社)で第28回中原中也賞最終選考作に、2024年には第三詩集『トリロジー 冬/夏/春』(港の人)で第32回萩原朔太郎賞最終候補作に選出されている。
 
今回ふげん社から刊行する第四詩集『猫島からの帰還』は、東アフリカ滞在後に執筆された1982年の原稿がベースになっている。ケニヤの東海岸にあるラム島がモデルとなった、猫たちが支配する「猫島」を舞台に、「わたし」と「猿の顔をした子」が旅をする連作詩だ。
 
本展では、スワヒリ語と日本語のポリフォニーで象づくられた「猫島」の世界を、イマジネーション豊かに彩った高橋克之による挿画の原画17点を展示する。合成うるし、油彩、アクリルで作り上げた木の幹のようなテクスチャーは、アフリカの大地を彷彿とさせるオブジェとなっている。詩群と挿画によって立ち上がる「猫島」を、「わたし」と「猿の顔をした子」と共に旅したい。

 

  • ■展覧会情報
    飯沢耕太郎『猫島からの帰還』刊行記念 高橋克之挿画展
    会期:2025年1月31日(金)~2月23日(日)
    時間:12:00〜19:00(土日は18:00まで)
    休廊日:月曜日、2月11日(火)
    会場:ふげん社
    住所:東京都目黒区下目黒5-3-12

 

■イベント
『猫島からの帰還』朗読会+トーク(出演者:飯沢耕太郎、高橋克之)
2月8日(土)14:00〜15:30
会場:ふげん社
参加費:詩集+チケット3,000円、チケットのみ1,000円
申込 https://fugensha-shop.stores.jp

※オンライン配信あり(アーカイブ視聴は2025年3月9日まで)
※イベント終了後にレセプションを開催。


■プロフィール
飯沢耕太郎(いいざわ・こうたろう)
写真評論家、きのこ文学研究家、詩人。1954年、宮城県生まれ。1977年、日本大学芸術学部写真学科卒業。1984年、筑波大学大学院芸術学研究科博士課程修了。『写真美術館へようこそ』(講談社現代新書、1996年、サントリー学芸賞受賞)ほか著書多数。詩集に『茸日記』(三月兎社、1996年)、『完璧な小さな恋人』(ふげん社、2022年)、『トリロジー 冬/夏/春』(港の人 2024)。ほか詩とドローイング『アフリカのおくりもの』(福音館書店、2001年)、小説とエッセイ『石都奇譚集』(サウダージ・ブックス、発売=港の人、2010年)、俳句とドローイング『月読み』(三月兎社、2018年)、コラージュとドローイング+旅日記『African Sketchbook』(PURPLE、2024年)などがある。
 
高橋克之(たかはし・かつゆき)
1967年 福島県福島市生まれ。
1992年 福島大学教育学部卒業、1995年 福島大学大学院修了。
展覧会に、1994年・2003年VOCA展(上野の森美術館)、1995~2014年 個展(東邦画廊/京橋)、1998年福島の新世代98(福島県立美術館)、1999年「現代日本絵画の展望」展(東京ステーションギャラリー)、2001年 個展(喜多方市美術館)、かたちをもとめて-11人の日本作家展(釜山市立美術館/韓国)、2005年 New Sprits福島-物語をめぐって(福島県立美術館)、2011年選抜奨励展(損保ジャパン美術館/新宿)、2012 新収蔵展(佐久市立近代美術館)、2016年・2017年 上野の森美術館大賞展(上野の森美術館)他、2018年 個展「幻影 〜それは幻影でできている〜」(ふげん社/築地)、2021年個展「対面」(ふげん社/目黒)、2023年個展「穴の底」(ふげん社/目黒)他。
パブリックコレクションに、福島県立美術館、喜多方市美術館、佐久市立近代美術館、府中市美術館、大川美術館。
 
【関連リンク】
https://fugensha.jp/events/250131izawa/

展覧会概要

出展者 飯沢耕太郎、高橋克之
会期 2025年1月31日(金)~2月23日(日)
会場名 コミュニケーションギャラリーふげん社

※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。

関連記事

PCT Members

PCT Membersは、Photo & Culture, Tokyoのウェブ会員制度です。
ご登録いただくと、最新の記事更新情報・ニュースをメールマガジンでお届け、また会員限定の読者プレゼントなども実施します。
今後はさらにサービスの拡充をはかり、より魅力的でお得な内容をご提供していく予定です。

特典1「Photo & Culture, Tokyo」最新の更新情報や、ニュースなどをお届けメールマガジンのお届け
特典2書籍、写真グッズなど会員限定の読者プレゼントを実施会員限定プレゼント
今後もさらに充実したサービスを拡充予定! PCT Membersに登録する