The Matterhorn, Alps, 1990 © Martin Parr/Magnum Photos
愛、共感、危機を乗り越える力──
人間の営みの多様性と複雑性を照らし出す
10カ国13組のアーティストの多様な展示を開催
世界屈指の文化都市・京都を舞台に開催される、日本でも数少ない国際的な写真祭であり、インディペンデントのアートフェスティバルであるKYOTOGRAPHIE京都国際写真祭。
アーティスト、キュレーター、セノグラファー、KYOTOGRAPHIEチームなどのコラボレーションによって新たな息吹を帯び、京都市内の趣きのある歴史的建造物やモダンな近現代建築にてサイトスペシフィックに写真作品を展示する。
2024年は270,718人に来場いただき、これまでに約186万人の方が来場。
2025年4月12日(土)から5月11日(日)まで、第13回 KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭が開催される(プレスプレビューは2025年4月11日[金])。
メインプログラムでは、世界10カ国から13組のアーティストが参加。
今年のテーマは「HUMANITY」。世界各地で社会課題が幾重にも山積みにされている現代において、いま私たちが対峙すべき命題だ。
私たちは個人として、世界の一員として、どう生きるのか。
人間性には、素質や経験などそのすべてがあらわれる。
変化し発展し続ける現代社会において、私たち人間はどう在るべきだろうか。
KYOTOGRAPHIE 2025のテーマ「HUMANITY」は、私たちの愛の力や共感力、危機を乗り越える力に
まなざしを向けながら、日本と西洋という2つの異なる文化的視点を通じて人間の営みの複雑さを浮かび上がらせる。
関係性を大事にし、調和と相互依存を重んじる日本において、人間性とは、他者との関係性によって成り立ち、
人間を自然界から切り離せないものとして捉えられる。一方、西洋では伝統的に個性や自由を尊重し、
世界における人間の中心性を強調し、共通の善と普遍的な道徳原理を讃えている。
2025年のプログラムで展示する作品は、自らの経験が作品の中心になっていて、
私たちの周囲を照らし出し感情を深く揺さぶる。それは一人ひとりの在り方をあらわにし、
私たちが他者と出会い、思いやり、調和することができることを語っている。
写真の力を通じ、人間性とは何かをともに探し求めることが、他者への理解の一助となり、
この混沌とした世界において自らがすべきことを共有するきっかけとなることを願う。
KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭
共同創設者/共同ディレクター ルシール・レイボーズ&仲西祐介
KYOTOGRAPHIEには、展示のほかにもさまざまな領域を横断する多彩なプログラムが充実している。パブリック・プログラムでは、アーティスト・トークやツアーを通じてアーティストと直接関わる機会を提供する。ワークショップや映像上映など、展示に関連するあらゆるジャンルのイベントを開催する。
キッズ・プログラムは、学校内での写真ワークショップや、インタラクティブなイベント、子ども写真コンクールを開催し、次世代の写真愛好家たちが楽しみながら写真にふれることができる機会を創出する。
さらなる飛躍を目指す写真家や、写真家を志す方には、世界各国の第一人者からレビューを受けるインターナショナル・ポートフォリオ・レビューや、出展アーティストらが講師となり写真表現の豊かさを学ぶマスタークラス・プログラムなどの貴重な機会を提供する。
また来年、KYOTOGRAPHIEの12年とKG+SELECTAwardの10年の歴史を振り返る2冊の特別記念書籍を刊行予定。私たちは、人々が主体的に考え、意志を持って行動するきっかけとなるような祝祭を育てることを目指し、この書籍を通じ、KYOTOGRAPHIEとKG+の進化の軌跡を振り返る。
KYOTOPHONIEボーダレスミュージックフェスティバルは、来年も姉妹イベントであるKYOTOGRAPHIE京都国際写真祭の会期中2025年4月12日(土)から5月11日(日)に春期開催を迎える。KYOTOGRAPHIEと同じテーマのもと、フェスティバルをサウンドとパフォーマンスの領域に拡張し、ジャンルや国境を越えたユニークな創造的実験を行う。日時や参加アーティスト、会場などの詳細は、2025年初頭に発表予定。
KG+はKYOTOGRAPHIEのサテライトイベントとして、これから活躍が期待される写真家やキュレーターの発掘と支援を目的に、2013年よりスタートした公募型アートフェスティバルで、2025年に13回目を迎える。「KG+2025」では、京都市内各所で開催される多様な展覧会「KG+」、並びに2つのアワード部門「KG+SELECT Award」と「KG+ DISCOVERY Award」への参加者を2024年12月31日(火)まで募集中。
会期中は、上記募集中の展覧会や写真集に特化したブックフェアを中心に、関連ワークショップ、トークイベントなど、市民参加型のプログラムを市内各所で実施。また、4月初旬には、10周年を記念した写真集『KG+SELECT Award 10th Anniversary Photobook(仮)』を刊行予定。写真を核に様々なアプローチで広く人と文化を繋ぎ、新たな発見や交流がうまれるプラットフォームになることを目指す。
- ■MAIN PROGRAMS
PUSHPAMALA N プシュパマラ・N
「Dressing Up: Pushpamala N Mother India, Avega ~ The Passion and The Arrival of Vasco da Gama」
Presented by CHANEL NEXUS HALL
会場:京都文化博物館 別館
JR
「JR 京都クロニクル 2024」
会場:京都駅ビル北側通路壁面、
京都新聞ビル地下1階(印刷工場跡)
GRACIELA ITRUBIDE グラシエラ・イトゥルビデ
Presented by DIOR
会場:京都市美術館 別館
ERIC POITEVIN エリック・ポワトヴァン
Presented by Van Cleef & Arpels
会場:両足院
MARTIN PARR マーティン・パー
「Small World」
In collaboration with Magnum Photos
ADAM ROUHANA アダム・ルハナ
会場:八竹庵(旧川崎家住宅)
MAO ISHIKAWA 石川 真生
Presented by SIGMA
会場:誉田屋源兵衛 竹院の間
TAMAKI YOSHIDA 𠮷田多麻希
Ruinart Japan Award 2024 Winner
LEE SHULMAN & OMAR VICTOR DIO リー・シュルマン & オマー・ヴィクター・ディオプ
The Anonymous Project presents「Being There」
Supported by agnès b.
会場:嶋臺(しまだい)ギャラリー
KEIJIRO KAI 甲斐啓二郎
Supported by Fujifilm
会場:くろちく万蔵ビル
EAMONN DOYLE イーモン・ドイル
「K」
With the support of
the Government of Ireland
LAETITIA KY レティシア・キイ
Supported by Cheerio
会場:ASPHODEL
KYOTOGRAPHIE African Residency ProgramKYOTOGRAPHIE Program
会場:出町桝形商店街、
DELTA/KYOTOGRAPHIE Permanent Space
HSING-YU LIU 劉 星佑(リュウ・セイユウ)
KG+SELECT Award 2024 Winner
会場:ギャラリー素形
【関連リンク】
https://www.kyotographie.jp/wp2025/wp-content/uploads/2024/12/kg2025-pressrelease_ja-241212.pdf
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