第3回「TAMRON フォトコンテスト 2024」の 審査結果が発表された。
応募された作品点数は総点数7,854点(「総合部門」6,350点、「マクロ部門」1,504点)となった。「総合部門」審査員の熊切大輔氏、「マクロ部門」審査員の並木 隆氏による厳正なる審査の結果、入賞作品41点を選出した。タムロンホームページにて全受賞作品を紹介している。
■第3回「TAMRON フォトコンテスト 2024」各部門金賞作品
【総合部門 金賞】 増田 光俊 様
【選定理由】
審査員:熊切 大輔 氏
祭りの一幕。水をかぶる女性は水行ではなさそうです。というのも、その手にあるのはアルミのバケツ。水かぶりという火災除けの祈願だそう。気合一閃、豪快に水をかぶるさまは、このあとに起こる「何か」を感じさせます。逆光に照らされた水の瞬間の表情がなんとも美しく、勢いと力強さを感じさせます。透明感を感じる光の条件も良かったようです。被写体が良いだけではありません。その背景もなんともドラマチックです。提灯やしめ縄、松明など、祭りや伝統を感じさせるアイテムがバランスよく配置され、画面の中に見事に収まっています。それらが合わさることによって構図の中に必要な情報がぎゅっと詰め込まれ、1枚の中に祭りのすべての魅力を詰め込むことができました。
【マクロ部門 金賞】榎 公博 様
【選定理由】
審査員 :並木 隆 氏
ファインダーで覗いたときの感動が伝わってくるとても美しい作品ですね。水滴の付いている花を見せるでもなくストレートに水滴の美しさを表現したところが素晴らしい。全ての水滴が輝く光の使い方やアングル、数を見せつつ主題を一つに絞りこんだレンズの向け方も完璧です。距離差のある水滴を取り込むことで、大小の様々な大きさのボケが生まれ、マクロの世界ながらしっかりとした奥行き感を出したことで画面全体に無数の輝きが生まれ主題を際立たせています。ピント位置は水滴の表面に合わせていますが、ちょっとでも奥にいって映り込みが見えていたりしたらここまで水滴本来の美しさは出ていなかったでしょう。金賞おめでとうございます!
【関連リンク】
https://www.tamron.com/jp/news/detail/20241024141440.html
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