サイトロンジャパンは、Jiaxing Ruixing Optical Instrument社Askarの新製品「203APO鏡筒」を2024年10月2日に発売(受注生産品)。予想市場価格は税込1,520,000円前後。
- 超大口径屈折望遠鏡
Askar 203APOは、市販されている屈折望遠鏡としては最大級の口径203mm、焦点距離1421mm、3群3枚構成のレンズを搭載したEDアポクロマート屈折鏡筒。3枚のレンズのうち1枚にEDレンズを使用することで色収差を良好に補正。肉眼での観測と写真撮影の両方で極めて高い性能を発揮する。屈折望遠鏡は光路に遮蔽がないため、203mm大口径レンズが生み出すコントラストの高いクリアな像を楽しめる。
鏡筒伸縮装置搭載で、高い収納性と軽量化を実現
伸縮式フードに加え、接眼部に伸縮装置が備わっており、機材に応じて必要なときに伸ばすことで柔軟に光路を確保することができる。双眼装置のような長い光路長を必要とするアクセサリーの使用時には、伸縮装置を縮めることで最大335mm(31.7mmアダプター後端から)の長大な筒外焦点が得られる。
ドローチューブは約100mm、伸縮装置は約150mmそれぞれ伸長可能。伸縮装置を縮めた状態の収納時の最短全長は約1145mmとなるため、大型の屈折望遠鏡として高い収納性をもつ事が特長。鏡筒本体の質量は約14.9kg、鏡筒バンドとプレートを装備した質量は約23.5kg。鏡筒バンドは薄型のものが3箇所に取り付けられており、必要な強度を確保しつつ重量を削減している。伸縮装置には、工具を使わず簡単にロックの切り替えができるようにハンドルがついている。
大型の3.5インチドローチューブが標準装備されており、伸縮装置を縮めた状態でも対物レンズからの光がケラれないように設計されているほか、フルサイズ対応の補正レンズ(後日発売予定)の取り付けも想定された余裕のある設計となっている。
充実した装備
デュアルスピードラックアンドピニオンフォーカサー搭載のため、正確なピント合わせが可能。また、M4のネジ穴を採用により市販の各種電動フォーカサーの取り付けにも対応可能。
なめらかな360°視野回転装置が標準装備されている。
ファインダー台座は左右に2つ装備されている。
鏡筒ハンドル部分には、34mm幅のファインダーアリガタを取り付けられる溝が用意されている。
長さ500mmの幅広(75mm)ドブテイルバーが装着されており、容易にバランスを取ることができる。
運搬や保管に便利なハードケースが付属している。
- ■仕様
口径:203mm
焦点距離:1421mm
口径比:F7
光学系:3群3枚(うちEDレンズ1枚使用)
全長:約1145mm(フード収納・伸縮装置非展開時)/ 約1475mm(フード・伸縮装置展開時)
フード外径:φ229mm
鏡筒外径:φ206mm
質量:約23.5kg(バンド・プレート込み)
■製品情報
「203APO鏡筒」
発売日=2024年10月2日(受注生産品)
予想市場価格=税込1,520,000円前後
【関連リンク】
https://www.sightron.co.jp/news/203apo.html
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